構成数 : 1
序章
第一部 樋口一葉の文学とその時代
第一章 一葉文学の展開
第一節 初期の作品--不条理への覚醒--
第二節 「大つごもり」論--子供たちの黙劇--
第三節 「たけくらべ」論--哀しみの共鳴--
第四節 「にごりえ」論--反復する「溝」のイメージ--
第五節 「わかれ道」論--共生の夢と心の炎--
第六節 「うらむらさき」・「われから」他--心の行方--
第二章 一葉文学の位相
第一節 「闇桜」考--同時代の「恋」をめぐる言説の中で--
第二節 「うもれ木」における〈芸〉の歴史的位相
--露伴「風流仏」・鴎外訳「埋木」との比較を通して--
第三節 「暗夜」論--交錯する「闇」の諸相--
第四節 「十三夜」試考
--坪内逍遥「妹と背かゞみ」への抗い--
第三章 一葉と緑雨
第一節 一葉と緑雨--小説における類縁性と差異--
第二部 斎藤緑雨の文学とその時代
第一章 緑雨とその時代
第一節 緑雨の「恋」と「闇」
--恋愛神聖論から道徳回帰への時代の中で--
第二節 日清戦争後の緑雨--国家主義化への抵抗--
第三節 緑雨と秋水--それぞれの「非戦論」--
第二章 緑雨のアフォリズム
第一節 女性憎悪のアフォリズム
--兆民訳「情海」・秋水訳「情海一瀾」・
鴎外訳「毒舌」に見る、西洋アフォリズムとの交差--
第二節 「死」と「再生」のアフォリズム
第三節 緑雨とゾラ、モーパッサン
--初期自然主義文学との関連から--
(余滴)緑雨のアフォリズム--一葉世界の継承と展開--
初出・原題一覧/あとがき/索引
「書く」という行為のなかから、二人は何を生み出そうとしたのか。
緑雨は、一葉日記中で質量ともに最も大きく扱われている時期があった--。
明治という時代に翻弄され、苦悩し格闘した一葉と緑雨。従来から指摘されてきた二人の関係をさらに深く検証し、一葉文学の源流と後代における継承を発掘するとともに、一葉との関係を起点にした新しい緑雨像を提示する。
明治の文学史に一つの書き換えを迫る意欲作。
【一葉と緑雨を、明治における立身出世、新しい恋愛、新しい西洋の学問・思想といった、近代化する時代の中に見るとき、この二人はよく似た面を持つ。どちらも没落士族であり、高い学歴もなく、一家を背負う家長であった。そして、ひどい借金に追いつめられ、結婚せずに生きた。この二人は、当時の他の作家たちと比べて、より苛酷な条件を背負って生きたといえる。一葉も緑雨も、深い疎外感を抱えながら、明治という時代とそれぞれに格闘しているのである。
女性であるが故に一葉が味わわねばならなかった様々な苦悩に、最も深く共感し得たのは、あるいは緑雨という、男性社会から取り残され、同様の苦悩を抱いた一人の男性作家だったのかもしれない。】--本書より
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2011年06月30日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 笠間書院 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784305705549 |
| ページ数 | 376 |
| 判型 | A5 |

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