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フォーマット |
書籍 |
---|---|
構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
新書 |
発売日 |
2022年09月 |
---|---|
規格品番 |
- |
レーベル |
|
ISBN |
9784121027160 |
版型 |
新書 |
ページ数 |
188P |
構成数 | 1枚
-
1.[書籍]
吉川一義氏の『プル―スト美術館』と『プル―ストと絵画』の二冊は、読みたいと思いながら、購入を逡巡しているうちに品切れで、古本も高値がつきという状況になり、ずっと後悔と渇望していた。この度の新書版は、本当に心から嬉しかった。
本書は、先の二冊を整理統合して新たに1章を加筆したフランス語版『Proust et l'art pictural』の三著のような考証と構成を排して、絵画を手がかりに、『失われた時を求めて』の重要な主題を読み解き、そこからプル―スト文学創造の特徴を浮かびあがらせようとした、とあとがきにある。
複数の邦訳の中から吉川訳を購入した理由は、絵画図版が多数収載されていたからだった。まだ高名な世界的権威の研究者と知らず、一冊づつ美容院に行く際に買って帰宅した。すぐに読めばよかったのだが、楽しみを後回しにするような感覚で書棚にしまってしまい、大変後悔している。小説を読む準備ばかりして、未だに完読出来ずにいる。“長いといっても、二日の休みがあれば一冊は読める”という訳者あとがきを思い出しては、再開を試みるも、家事などを途中挟むとそのまま止まってしまう。ほんの数行読んでも面白いのだが、引っ越しが続いたこともあり、なかなかまとまった時間がとれないでいる。読書家にきくと、休日以外は通勤電車内で読むと教えてくれたが、私はまだ1日のなかに組み込めないまま忸怩たる思いで10年近く経つ。
しかし、吉川一義氏のプル―スト関連の単独著作は殆んど全て完読している。やはり、日本人研究者による日本語の著作であることと、何よりも自分では気づけないまたは知識不足で能わない読みとり方や視点を教えてもらい、その箇所と導きに目から鱗が落ちるからで、最後の頁まで進むことが出来るのだ。無理のない解釈と説明、これ以上ないと言う程行き届いた内容と分かりやすい文章。小説と併読すると、プル―ストの文章が鮮明に読めるようになる。
新書は手頃な価格で、携帯しやすく、本書は未読者への入門を主眼の一つとしてつくられている。少しでも関心を持ったら、是非、迷わず読むことをお薦めする。
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サマリー/統計情報
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