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映画をめぐるディアローグ ゴダール/オフュルス全対話

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フォーマット 書籍
発売日 2022年10月06日
国内/輸入 国内
出版社読書人
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784924671546
ページ数 168P
判型 B6

構成数 : 1枚

序文(ヴァンサン・ロヴィ)
わが友マルセル(アンドレ・ガズュ)

第一部 メリエス座での対談(二〇〇二年)
マックス・オフュルスとビリー・ワイルダー
マックス・オフュルスの映画術
ジャン・ギャバンが走り出すとき
「人生とは運動なのよ」
渦巻きのようなカメラワーク
映画に風刺は存在しない
映画だけがなしうること
演劇からの影響
スタジオかロケか
『ホテル終着駅』の衝撃
ゴダールが推す四本の現代映画

第二部 サン= ジェルヴェ劇場での対談(二〇〇九年)
ゴダールとマルセル・オフュルスの青春時代
劇映画とドキュメンタリー映画の境界
無意識の政治性
エリザベス・テイラーと強制収容所
フィクションはドキュメンタリーのように、ドキュメンタリーはフィクションのように
映画と歴史の関係
ユダヤとは何につけられる名前なのか
ゴダールの自由過ぎるやり方
作家主義とは何か
映画の消滅?
ハリウッドで映画を撮ること
パレスチナとイスラエルで映画を撮ること
ゴダールのナチス・ドイツ体験
シネマトグラフの無意識

わが友ゴダール(ダニエル・コーン=ベンディット)

訳者あとがき

  1. 1.[書籍]

映画監督ジャン=リュック・ゴダールと映画監督マルセル・オフュルスが映画について行った二回の対談(2002年、2009年)を採録したものである。
ジャン=リュック・ゴダールは、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として活躍し、現在も映画製作をつづけている。後者のマルセル・オフュルスは、やはり映画監督のマックス・オフュルスを父とし、主にドキュメンタリー作品を中心に制作を続けている。とりわけ、その名を有名にしたのは、『悲しみと哀れみ』(1971年公開、仏原題:Le chagrin et la pitie)である。この映画は、ナチス・ドイツ占領下のクレルモン・フェランという町(フランス)に着目し、1940-1944年の間の町の歴史・生活の再現を住民たちへのインタビューによって再構成を試みたものである。そこで普通の人々が語る事実が、それまで対独協力をなかったことにしていたフランス共和国にその忘却していた過去をつきつけ、歴史的な態度変更を促すことになった。それは映像というものが持つ歴史を動かす力を明らかに示すものであった。
ゴダールはずっと映像の持つ力の可能性とその無力さを考え続けてきた映画作家であり、彼がオフュルスに興味を持つのは必然であったと言える。両者は同じ問題意識のもとに、映像の可能性を対話の中で浮かび上がらせていく。

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