独自のアプローチで世界の音楽シーンをリードするアルヴァ・ノトと坂本龍一によるコラボレーション・シリーズ<V.I.R.U.S.>の第4弾となった2009年作『Utp_』が待望のリマスター・リイシュー。現代音楽室内合奏団アンサンブル・モデルンとの共演を収録。 (C)RS
JMD(2022/10/06)
独自のアプローチで世界の音楽シーンをリードするアルヴァ・ノトと坂本龍一によるコラボレーション・シリーズ<V.I.R.U.S.>の第4弾となった2009年作『Utp_』が待望のリマスター・リイシュー。現代音楽室内合奏団アンサンブル・モデルンとの共演を収録。
2009年にリリースされた本作『Utp_』は、ドイツ人サウンドアーティスト、アルヴァ・ノトことカールステン・ニコライと、日本人音楽家・坂本龍一の4枚目のコラボレーション・アルバムであり、<V.I.R.U.S.>(ヴァイルス)シリーズの第4弾となった作品。
この印象派のような雰囲気を持つコラボレーション・プロジェクトで、世代の異なる2人は、新しい音楽構造のインスピレーションの源としてエレクトロニック・ミュージックのアイデアを共有し、『Vrioon』(2002)、『Insen』(2005)、『Revep』(2006)、『Utp_』(2009)、『Summvs』(2011)のシリーズ5作品を通して、電子音とアコースティック・サウンドを融合させながら、表情の豊かさ、呼吸、精密な設計を兼ね備えた瞑想的な音の世界を探求をした。(<V.I.R.U.S.>の名前はシリーズ5枚のアルバムの頭文字から構成されている。)
本作は、ドイツ・マンハイム市の400周年記念のために制作されたアルバム。タイトルの「Utp_」は「ユートピア」という言葉から取られており、1608年に設立されたドイツ南西部マンハイムの都市をラスタライゼーションし、その構造から流れるように展開する10曲が形作られた。
本作のレコーディングは、マンハイムの国立劇場で行われたドイツの現代音楽室内合奏団<アンサンブル・モデルン>との世界初演を記録したもの。エレクトロニクスとピアノを基調とした音のパレットに、アンサンブル・モデルンによるクラシック楽器の可能性を拡張した前衛的なアンサンブルが加わった、緊張感と静謐な美しさを包含する世界が生まれている。
発売・販売元 提供資料(2022/10/05)