クラシック
CDアルバム
試聴あり

販売価格

¥
2,350
税込
還元ポイント

廃盤

在庫状況 について

フォーマット CDアルバム
発売日 1992年11月26日
国内/輸入 国内
レーベルECM
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 POCC-1511
SKU 4988005110800

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:55:03

  1. 1.[CDアルバム]
    1. 1.
      フラトレス
      00:11:27
    2. 2.
      ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
      00:05:09
    3. 3.
      フラトレス
      00:11:59
    4. 4.
      タブラ・ラサ
      00:26:28

作品の情報

商品の紹介

本作は1984年にECM New Series第1弾としてリリースされたものだ。今回の特別盤のブックレットにはポール・グリフィスのテキストやディスコグラフィー、そしてペルトの出版社であるユニバーサルエディションとのコラボレーションで実現したスコアも掲載されている。マンフレッド・アイヒャーによるギドン・クレーメル、キース・ジャレットや作曲家シュニトケをプリペアードピアノで表題曲に起用するその人選も今では「らしい」と感じるが、その辺りも含めアイヒャーの慧眼が光る作品でECM New Seriesにとっても非常に特別な作品だろう。グレゴリオ聖歌や中世音楽の研究より生み出されたいわゆるティンティナブリ様式で知られるペルト。改めて今回本作を聴き返したが、その限られた音、シンプルな旋律、展開を抑制した調性と静的リズムによる音楽は「タブララサ」(白紙の意)の言葉通り、その美しい音像とは裏腹に我々の聴経験に疑問を投げ掛け、フラットに戻してくれる様だ。
intoxicate (C)池田敏弘
タワーレコード(vol.89(2010年12月20日発行号)掲載)

メンバーズレビュー

7件のレビューがあります
5.0
100%
0%
0%
0%
0%
7年前に店頭でジャケット買いをして以来、愛聴している。日本で販売されてから、40年経つアルバム。聴きたくなる時は、やはり憂鬱な時。複雑な現代、人間の持つ複雑さ、言葉では簡単に表現出来るが、勿論、実際はそんなに簡単なものではない。心の疲れを傾聴し、的確に理解を示してくれるような音楽作品が、この一枚。
前向きな言葉が効果的な場合は、受忍限度内なのであって、一人の努力ではどうすることも出来ないような場合には、受けつけない。重い心身の症状を伴うほどの場合に、何が効果を持つのだろうか。眼前の日常茶飯事すら出来なくなるような時に、言葉はあまり役に立たない。気分がどうしても回復しない時、肉体疲労が過ぎる憂鬱は休養が必要だが、人間たる所以、心の疲れは中々難しい。
ペルト氏の音楽作品は、作曲家自身が内省や準備時期を持つだけあり、思索と探求と研究に裏打ちされた静寂美があり、静謐な時間を与えてくれる。深く傷ついた人に必要なのは静謐なのであって、現代は静けさを獲得する事も難しい。祈りは、最後の希望への志向行為。教会で祈祷することだけを指すのではなく、日々の繰り返しの凡事も同様となる。
人権の蹂躙は、事の規模に関わらず同じ要素や様態を持つ。命を保つ力を持つ音楽作品と演奏が、この名盤の真価だと、私は考えている。
0

読み込み中にエラーが発生しました。

画面をリロードして、再読み込みしてください。