電子音楽家レイ・ハラカミの代表作がアナログ盤で蘇る!
音楽番組「星野源のおんがくこうろん」でも特集され、矢野顕子やくるりの岸田繁から天才と評された電子音楽家レイ・ハラカミの生前最後のオリジナルアルバムにして代表作となった「lust」のアナログ盤!代表曲となった「joy」や細野晴臣の楽曲をカバーした「owari no kisetsu」が収録。緻密で繊細ながらも温もりの感じる唯一無二のハラカミサウンドは是非アナログレコードで味わって下さい! (C)神戸店:安波 教道
タワーレコード(2023/01/13)
2011年7月40歳の若さで亡くなったレイ・ハラカミ。『くるり/ばらの花』のリミックスや、UAのプロデュース、矢野顕子とのコラボレート企画等、様々なフィールドで活動を広げ、今でも彼の音楽は愛され続けている。そんな、レイ・ハラカミ作品として最も知られる事となった代表作4thアルバム『lust』の2LPが、沢山のリクエストにより再発が決定した。3thアルバム『red curb』から、4年を費やして創られた本作には、レイ・ハラカミにとっての代表曲となった「joy」が収録され、細野晴臣の楽曲をカバーした「owari no kisetsu」では、自身初となるヴォーカルに挑戦している。 (C)RS
JMD(2022/12/06)
レイ・ハラカミを電子音楽のなかで語ることに、いつも違和感を感じる。もちろんフォーマットは、今や伝統的とも言える電子音楽の手法で構築されているけれど、それは手にした楽器が〈たまたま〉シンセやサンプラーだった、という理由にすぎない気がするのだ。耳に届くのは確かに電子の響き──しかし、その向こうに立ち現れる、実際には記録されていない豊潤な旋律を描き出すために、彼は音と向き合っているのではないか、と。そして4年ぶりの新作では、単なる旋律以上に、言葉や風景も纏った歌が、明確に聴こえてくる。例えばセロニアス・モンクが奏でるピアノの響き、音数少なき単純な旋律が導き出すリリカルな歌世界のような。細野晴臣“終わりの季節”のカヴァーで1曲だけ歌声を耳にできるが、アルバムを通して彼の〈歌〉は、聴く者の脳裏で優しく語り続ける。
bounce (C)小田 晶房
タワーレコード(2005年06月号掲載 (P75))