衝撃の話題作『ブラック・レディオ』に続くロバート・グラスパー・エクスペリメント第2弾。スティーヴィー・ワンダーとビル・ウィザーズの2曲を除き全てオリジナルで構成。ヒップホップ系のコモン、スヌープ・ドッグに加え、ノラ・ジョーンズ、パトリック・スタンプら豪華ゲストがアルバムを彩る。
<パーソネル> ロバート・グラスパー(p, key, synth) ケイシー・ベンジャミン(vocoder, fl, sax, synth) デリック・ホッジ(b) マーク・コレンバーグ(ds, per) 他
★2013年作品
Blue Note
発売・販売元 提供資料(2022/08/22)
前作がグラミーでベストR&Bアルバムを獲得。同時代の音楽としてのジャズの在り方を模索し、ヒップホップ世代の感覚を打ち出した彼らにとっても、これは嬉しい誤算だったのでは。本作はその勢いに乗った続編だ。同様にR&B/ヒップホップ・アクトを全面フィーチャーしているが、顔ぶれは異なり、アンソニー・ハミルトン、ブランディ、フェイス・エヴァンスなどさらにR&Bの本道に寄った印象も。しかし、ピアノのコード感や飛翔するような感覚にはジャズの香が滲み、ネオ・ソウルとそのバックボーンとしてのジャズという関係性も感じ取れる。メイシー・グレイ&ジーン・グレー、エリック・ロバーソンを招いた2曲における〈ごく自然にジャジーな空気感〉がとりわけ美しく、個人的にはハイライト。
bounce (C)小出斉
タワーレコード(vol.360(2013年10月25日発行号)掲載)