1990年代のブリット・ポップ・シーンにおいて、そのキャッチーでポップなギター・ロックで一躍人気者となったオックスフォード出身のスーパーグラス。その彼らの全英3位のサード・アルバムが2022年最新リマスター音源のオリジナル・アルバムと、貴重な未発表デモ音源や最新リミックス音源、2000年当時のライヴ音源やシングルB面曲などのレア・トラックを集めたCD2枚組で復刻!!


1990年代のブリット・ポップ・シーンにおいて、そのキャッチーでポップなギター・ロックで一躍人気者となったオックスフォード出身のスーパーグラス。6枚の全英TOP10アルバム、そして10枚の全米TOP20シングルを世に送り出し、BRITアウォーズにQマガジン・アウォーズ、NMEアウォーズに、アイヴァー・ノヴェロ賞など英国の重要音楽賞を数々受賞している彼らは、2010年に解散を発表、その後は各自ソロ・アーティストやサポート・メンバーとしての活動を行っていた。その彼らは2019年、10年以上ぶりに再集結し、グラストンベリー・フェスティバルが主催するイベント、Pilton Partyにサプライズ出演。グレイテスト・ヒッツ的なセットリストで会場を沸かせた彼らは、さらに翌2020年春、UKとヨーロッパで再結成ツアーも行った。その後、アメリカやオーストラリアを回り、夏には数々のフェスティヴァルにも出演する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によりキャンセルに。しかし彼らは地元オックスフォードでのライヴ・ストリーミング・ショウや、ニューキャッスルでのソーシャル・ディスタンスを取ったライヴなどを行いつつ、バンドの結成25周年を祝うライヴ・アルバム『LIVE ON OTHER PLANETS』を発表した。このアルバムの収益の一部はパンデミックに大きな打撃を受けたライヴ会場を支援する#SaveOurVenueキャンペーンに寄付されたという。

そのスーパーグラスが2015年より行っているオリジナル・アルバムのリマスター・プロジェクトに新たな作品が加わった。2015年に発売された『I SHOULD COCO』、そして昨年2021年発売の『IN IT FOR THE MONEY』に続き、今年リリースとなるのが彼らの1999年発表のサード・アルバム『SUPERGRASS』だ。アルバム発売に先行してリリースされたシングル「Pumping on Your Stereo」が全英シングル・チャートの11位に、そして続けてリリースされたシングル「Moving」も全英TOP10、「Mary」が全英TOP40を獲得するヒットになった本作は、メンバーのレントゲン写真を使用したアートワークから"X-RAY ALBUM"とも呼ばれている。全英アルバム・チャートで3位を獲得したこのアルバムが、オリジナル・マスターテープから2022年にリマスターされた音源で復刻となる。(1/2)

発売・販売元 提供資料 （2022/08/18）

今回発売となる2枚組CDは、CD1にオリジナル・アルバムの2022年リマスター音源、そしてCD2には、「Moving」や「Pumping On Your Stereo」などのアルバム楽曲の2022リミックスを始め、2000年のT-in The Parkフェスティヴァルや2005年のリーズのライヴ、さらにシングルのB面曲や今回が初公式音源化となるデモ・ヴァージョンなどのレア・トラックを多数収録。CDパッケージの中には貴重なバンドの写真やシングルのオリジナル・アートワーク、そしてUKのジャーナリスト、Charles Shaar Murrayによる新規ライナー・ノーツを掲載した20ページのブックレットも封入されている。

今年、2022年のグラストンベリーー・フェスティヴァルのThe Other Stageに出演したスーパーグラス。実は中止となった2年前のグラストンベリーに出演する予定だった彼らは、ライヴ中、「2年遅刻したよ」と冗談を飛ばしていたという「渋滞がほんとひどくて」と付け加えながら。2019年に復活を果たし、途中パンデミックで足止めを食らうことになっても、彼らの歴史はまだまだ終わらない。そんな彼らの音楽的な成長が刻まれたアルバムが20年の時を経て、新たな音像で蘇る!(2/2)

発売・販売元 提供資料 （2022/08/18）

Essentially, Supergrass' eponymous third album is a refined, subdued extension of In It for the Money. Where that album was a supremely confident, head-spinning musical kaleidoscope, splendidly shifting focus from track to track, Supergrass is down to earth, mellow, and unassuming. Part of the trio's charm has always been that they're unabashedly unpretentious, since their casual attitude made their considerable musical skill all the more impressive. On Supergrass, that casualness occasionally crosses the line into laziness. It doesn't happen all that often, but there are moments on the album that feel tossed-off, such as "What Went Wrong (In Your Head)" and "Beautiful People." This is particularly evident because these also-rans are surrounded by songs that are as great as anything Supergrass has ever recorded -- the harpsichord-driven, pulsing "Your Love"; the stately, sophisticated "Shotover Hill"; the gleeful absurdity of "Jesus Came From Outta Space"; or the breezy, infectious summer single "Pumping on Your Stereo." The disparity in material also hammers home the point that Supergrass doesn't quite gel, the way their first two albums did. There were no themes behind those two records, but the performances and songs shared a similar spirit. The third album is simply a collection of moments, some spectacular and some average. While that may come as a slight disappointment, since I Should Coco and In It for the Money are two of the greatest pop albums of the '90s, the songs that work on Supergrass -- and they do account for well over half the record -- confirm that the 'Grass remain one of the most gifted, irresistible guitar pop bands of their time. ~ Stephen Thomas Erlewine

Rovi