シンガーソングライター・柳かおり率いるジャズ歌謡バンド。情熱と欲望が同居した「赤」を基調に、昭和の香りを色濃く漂わせる歌と演奏が魅力。 (C)RS
JMD(2022/08/03)
シンガーソングライター・柳かおり率いるジャズ歌謡バンド。情熱と欲望が同居した「赤」を基調に、昭和の香りを色濃く漂わせる歌と演奏が魅力。
戦前の笠置シヅ子や淡谷のり子・平野愛子など、服部良一が輸入した所謂「和製ジャズ」をモチーフにし、そこに1950年代・60年代の歌謡曲の歌詞の世界観を加え、柳かおり自ら作詞作曲プロデュースをしております。とにかく昭和歌謡を敬愛しており、昭和歌謡特有の「一曲で丸々一本の映画が撮れる様な歌詞の濃厚さ、内容の具体性」を大切にしています。曲によっては、当時の歌謡曲での歌詞の作り方である「五七調」を採用し、日本人ならではの詩の置き方を表現しています。
2007年「柳かおり」としてソロ活動開始、2008年にピアノ鈴木史門がサポートとしてデュオで活動、以後ドラムやベースは何名か入れ替わり、2014年頃から現4人編成に落ち着く。楽器隊は皆サポートの為、実質「柳かおり」のソロであるが、1960年代の歌謡曲風に「●●●と○○○」としたかった為、現バンド名で活動。
レコーディングでは、昔のレコードの風合い「生々しさ」を出すため、ボーカルのリバーブの種類や、楽器隊それぞれの音色は、曲ごとにとてもこだわりました。もちろん全て一発録りです。ボーカルは、戦前・戦後~60年代の「ボーカルが隣で歌ってる感」を出すため、楽器隊よりもボーカルを前に出し、1950年代・60年代のリバーブの音色を出すことに成功。楽器隊に関しては、ドラムとピアノの音を少々こもらせ、ピアノは「タッチを弱く、ビルエバンス風」に仕上げました。その為ウッドベースだけは輪郭をハッキリさせ、全体がこもらない様聴きやすくしました。当時の歌謡曲の歌手達は、ピッチ修正の技術がなかった為、そのままの歌声がダイレクトに聴こえます。私もなるべく音程は修正せず、前述の通り「生っぽさ」を大切にしました。
発売・販売元 提供資料(2022/07/28)