元祖シューゲイザーとして再評価著しいバンドの、デビュー翌年に行われた、メンバーチェンジ前と後の2つのライヴを収録。 (C)RS
JMD(2022/07/27)
元祖シューゲイザーとして再評価著しいバンドの、デビュー翌年に行われた、メンバーチェンジ前と後の2つのライヴを収録
4ADというレーベルには固定のファンが多い。その初期にはバウハウス、全盛期にはピクシーズやスローイング・ミュージズなどが看板的な立ち位置にいたが、レーベルのイメージを作っていたのは、レーベル・オーナーのアイヴォ・ワッツ・ラッセルのユニットであるディス・モータル・コイルとコクトー・ツインズだったのではないだろうか。コクトー・ツインズは、ギターのロビン・ガスリーとヴォーカルのエリザベス・フレイザーを中心としたユニットで、79年に結成され、82年にデビューした。ゴシックやポスト・パンク的な方向性にアンビエント的なエコーを加えたサウンドは、シューゲイザーの原点とも言えるもので、再評価が高まっている。このCDには、デビュー翌年である83年に行われた2つのライヴを収録。前半は、4月19日にロンドン・ハマースミス・オデオンで行われたライヴ。19、20の2デイズで、OMDのオープニング・アクト的な出演だったと思われる。メンバーにはガスリーとフレイザーのほか、結成メンバーであるウィル・ヘッジー(b)が参加。この2週間前にリリースしたばかりのEP『Peppermint Pig』からの曲などを演奏している。後半は、10月8日のロンドンの現代美術館で行われたライヴ。この時は10月4日から9日までの6日間にわたって行われた、POP! Goes The Easel"と題したロック・ウィークの企画に参加したもの。この時は10月31日にリリース予定の2ndアルバム『Head Over Heels』のツアーの一環でもあり、同作からの曲を多めに演奏。脱退したヘッジーの代わりにサイモン・レイモンドが参加している。同じ年の異なった性格のライヴを収録した、興味深い内容だ。
発売・販売元 提供資料(2022/07/22)