ライヴ・アット・ファブリーク・シリーズ第3弾!!マイケル・ブレッカーとランディ・ブレッカーの兄弟が、それぞれのバンドを率いて演奏した未発表1987年録音盤!CD1は弟マイケル・ブレッカーバンド、CD2は兄ランディ・ブレッカーバンドと、ブレッカーブラザーズとしてではなく、兄弟それぞれがクインテットを率いて演奏という珍しい構成。
兄弟は、ブレッカー・ブラザーズとしてだけでなく、それぞれがソロとしても活躍。フュージョン・シーン以外でも、エアロスミスの『飛べ!エアロスミス』、パーラメントの『マザーシップ・コネクション』及び『ザ・クローンズ・オブ・ドクター・ファンケンシュタイン』、フランク・ザッパの『ザッパ・イン・ニューヨーク』、日本国内ではカシオペアのアルバムや、深町純のアルバムなどに参加している。1995年、第37回グラミー賞において最優秀コンテンポラリー・ジャズ・パフォーマンス賞を受賞。
ハンブルグの「ファブリーク」でのコンサートが行われた1987年は、弟マイケルにとって、自身の名義で最初のLPがリリースされた記念すべき年であった。続く2枚目のLP「Don't try this at home」では、目覚しい成功を収めることになるなど、この時代のコンテンポラリージャズの頂点に立ち続けた。
ハンブルグでのコンサートでは、マイケル・ブレッカー・クインテットは、その潜在能力を最大限に発揮し、特にキーボードのジョーイ・カルデラッツォとギタリストのマイク・スターンのインプロヴィゼーションは凄絶なほど。
同日に兄ランディ・ブレッカーも別バンドを率いて同じステージに臨んだ。演奏にクインテットを選んだのは、ホレス・シルヴァーを意識してのこと。マイケルとランディの兄弟は、シルヴァーのクインテットに在籍していた時期があり、このバンドでの経験を自分たちの音楽人生に活かしてきたという。
テナーサックスは、弟マイケルに匹敵するエネルギーを持つボブ・バーグ。ドイツ人ベーシストのディーター・イルグは、当時20代でマンハッタン音楽院の奨学生であり、ハンブルグでランディ・ブレッカーのバンドのメンバーとして、共に国際的に活躍していた。ピアニストのデイヴィッド・キコスキーはイルグと同い年。ドラマー、ジョーイ・バロンは現在でも、アフリカからヒップホップまで幅広い音楽性を持つ、最も革新的なパーカッショニストの一人である。
アート・ブレイキー、チャールス・ミンガス、ホレス・シルバー、セレニアス・モンクら、ジャズの歴史に名を刻んだ巨匠たちへの敬意に満ちた、ストレイトアヘッドな演奏に度肝を抜かれること必至。
発売・販売元 提供資料(2022/10/17)