ジャズ・ベース史上、最も素晴らしい奏者のひとりと評される重鎮奏者、ルファス・リード。
弦楽四重奏との鮮やかなコラボレーション!
スタン・ゲッツ、デクスター・ゴードン、J.J.ジョンソン、ケニー・バレル、トミー・フラナガン、フレディ・ハバードなど、あらゆるモダン・ジャズ系レジェンドと共演。後進の育成にも情熱を注ぐ重鎮ベーシスト、ルーファス・リード(1944年米国ジョージア州アトランタ生まれ)の新作が登場。題して『Celebration』、自身のピアノ・トリオに弦楽四重奏団"シリウス・カルテット"を迎え、モダン・ジャズというフォーマットの中で新境地を開拓する喜びがひしひしと感じられる一枚です。
もともとはアマチュアのトランペット奏者だったとのことですが、大学在学中にジャズ・ベースの道へ。クラシックのコントラバス奏者から手ほどきを受け、1970年頃からシカゴのジャズ・クラブを拠点に活動を始めました。82年に発足したSunnysideの最古参アーティストの一人でもあり、85年には『Seven Minds』、89年には『Corridor To The Limits』を発表。Sunnysideの歴史と発展を知るルーファス・リードが、レーベルに復帰したことは、文字通りの"Celebration"であると言って良いでしょう。
ピアノ・トリオのメンバーは、ピアノがスティーヴ・アリー(M7とM11は彼のオリジナル曲)、ドラムがケネス・ソルターズとドゥドゥカ・デ・フォンセカ(曲により交代)という、リードお気に入りの精鋭たち。シリウス・カルテットはM1、3、5、7、9、11の6曲に参加。ヴァイオリン奏者のグレガー・ヒューブナーは、かつてリッチー・バイラークとのデュオ・アルバムを発表したこともある、ジャズとクラシックをまたにかける才人。この『Celebration』でも、生き生きとしたアドリブ・ソロを繰り広げています。
ロン・カーター(1937年生まれ)、バスター・ウィリアムス(1942年生まれ)に続き、エディ・ゴメス(1944年生まれ)やデイヴ・ホランド(1946年生まれ)と並ぶ世代の現役ベーシストとして、ますます旺盛な活動を続けるルーファス・リード。ジャケットにも登場している愛器(4弦の部分にエクステンションという装置がつけられ、通常のベースよりも低い音が出る)から導かれるワン&オンリーのサウンドは、いっそうの香り高さを放っています。世界最有力の音楽サイトのひとつ「オール・ミュージック・ガイド」で"ジャズ・ベース史上、最も素晴らしい奏者のひとり"と評されたルーファス・リードの至芸を、ぜひお楽しみください。
発売・販売元 提供資料(2023/08/17)