| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 1995年03月01日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | キャニオン・インターナショナル |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | PCCY-700 |
| SKU | 4988013600331 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:56:37

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1995年作品。スタジオライヴ・ミニ・アルバム「VROOOM」(1994年)に続いて遂に姿を現したフル・アルバム「THRAK(スラック)」。エイドリアン・ブリューがリードを務める、1980年代クリムゾンに近い編成での復活で、前評判では期待と不安が交錯していたが、結果として、非常に満足行くアルバムに仕上がった。
最大のポイントは、初期の叙情性がある程度復活していること。特に歌モノでメロウな旋律がふんだんに使われている。エイドリアン・ブリューは歴代シンガーの中で一番キーが高く、普通に歌えばクリアな高音の美声シンガー。それがキャッチーで素直なメロディーを歌うため、ポップですらある。
ドラマーとベースが2人居る「ダブル・トリオ」という荒々しい編成はこの際、あまり意識しなくていい。インスト曲のバトルではうなりを上げるリズム隊だが、ヴォーカル曲では意外と大人しくまとめられており、リズムばかりが尖っていた1980年代の姿はない。
ジャズの影響を感じさせる不協和音を効果的に使ったインスト曲は、前評判通りのメタル・クリムゾン振りだし、一転してヴォーカル曲は、描写力の高いメロディーで、どれも良い曲に仕上がっている。のっし、のっしと歩く恐竜を見事にサウンドにした「ダイナソー」、この世の中を動かす歯車=人間を醒めた目で眺める「People」、「宮殿」のダークさをちょっと思わせる小曲「Inner Garden I & II」、浮遊するメロディーがフロイドっぽい「Walking On Air」、そして相反する物を対比した、不思議な歌詞の切ないバラード「One Time」…。
インストだけじゃダメという人でも、これだけポップ・ソングとして良い曲が揃っていれば納得するであろう。既存の壁を常に打ち破ってきたクリムゾンにしては優等生すぎる… 批判したがるファンはそう言うかも知れないが、素直に、良い曲が多い作品だと思う。「宮殿」、「レッド」に続く3つ目の名作が誕生した!と言わせてもらおう。