大好評ライブ・アット・ファブリークシリーズから!
初出!エディ・ハリスの1988年ライブ音源!
エディ・ハリス(1934-1996)はシカゴ出身のトランペット/テナーサックス/エレクトリックピアノ/オルガン奏者。代表曲は、マイルス・デイビスによって広められた「Freedom Jazz Dance」と「Listen Here」。生涯に渡り、ジャズとリズム&ブルース、両方のジャンルで活躍した。
1969年6月21日、エディ・ハリスはモントルーにある古いカジノのステージで、シンガー兼ピアニストのレス・マッキャンと出会い、それまでジャズ界が経験したことのない音楽の花火を放ったのである。ジャズ、ファンク、ソウルの中間に位置するマッキャンとエディ・ハリスは、実際に新しいスタイルを生み出し、「Compared to what」は公民権運動の賛美歌となった。
それから約20年後の1988年1月、ハンブルグ・アルトナの「ファブリーク」で行われたエディ・ハリスを中心とするカルテットのコンサートでは、その時の炎のような雰囲気が漂っていた。冬の寒い日にハンブルクで録音されたNDR盤は、モントルーで沸き起こった興奮を再現しているのである。
多くの一流ジャズミュージシャンの出身地であるシカゴに生まれた彼は、サックスのほか、ピアノやビブラフォンもお手のものであった。サックスに電気を通したり、トランペットやトロンボーンのマウスピースを通常の真鍮製からサックス用の木製のものに変えたりといった発明家の一面も持つ。本作では彼のピアノや木管楽器のマウスピースをつけたトランペットの演奏を堪能することができる。
代表作であり自由が最も重要であった1960年代のジャズスタンダードでもある「Freedom Jazz Dance」、あまりの無名ぶりに憤りを感じ、自嘲気味にタイトルをつけた「Eddie Who?」などを収録。パーカッショニストのノーマン・フィアリントン、ベーシストのレイ・ピーターソン、ギタリストのダリル・トンプソンという才能豊かな仲間たちによる演奏も聞き逃せない。
発売・販売元 提供資料(2023/08/17)