ハドソン・モホーク帰還!!!アンセミックなサウンドで世界中を魅了する最新作がここに完成!!
2010年代を席巻したトラップミュージックの設計者であり、今もなお世界中のパーティーからTVコマーシャルまで様々な場面でその影響を感じることができるアーティスト、ハドソン・モホークが、2015年の『Lantern』以来、実に7年ぶり3作目となる最新作『Cry Sugar』を〈WARP〉からリリース。
アルバム発表と合わせて解禁された先行シングル「Bicstan」は、Roland TB-303のアシッドなサウンドと躍動感あるガバ・スタイルのトラックに、浮遊感のあるボーカル、ケリー・チャンドラー風のクラシックなハウスのコード進行を組み合わせた、聴いた瞬間から体を動かさずにはいられない、ハドモ・サウンド全開のトラックとなっている。
また、パンデミックを経てようやくクラブやライブイベントに戻ってくるすべての音楽ファンのモチベーションを高める音楽として、ハドソン・モホーク特有のアンセミックなサウンドがアルバム全体に余すところなく展開している。
そしてアートワークにあるように本作の背景にはアメリカの退廃が描かれており、我々はゴーストバスターズのマシュマロ・マンと腕を組んで、ジャックダニエルの瓶を片手に帰宅するところで、灰色の暴風雨という大惨事が近づきつつあるのを、ただじっと見つめている。
そんな現実を目にし、ハドソン・モホークは、DJブースを指揮台に、放蕩と黙示録の間の緊迫したドラマを描き出している。
発売・販売元 提供資料(2022/06/29)
TNGHTも話題になるなか実に7年ぶりとなるソロでのサード・アルバムが完成。多彩なゲストやサンプルの声をさまざまにフィーチャーした全体のトーンは過去作に通じるものだが、今回はスピリットに訴えかける感動的な展開もありつつ、ゴスペル・ハウスをUKガラージにしたような"Intentions"や恐るべき弾力性で迫るガバ"Bicstan"、音の奔流のような"Rain Shadow"など、これまで以上に直球のアッパーなダンス・トラックも用意されている。激重なベース~トラップ系のビートとソウルフルなネタ使いの妙で聴かせるアンセミックな路線は"Behold"や"Bow"、そして表題の元になった"3 Sheets To The Wind"に健在。他にも重厚なシンセで織り成すインストやダンス・ポップもあって飽きさせない。今回も傑作だ。
bounce (C)狛犬
タワーレコード(vol.465(2022年8月25日発行号)掲載)