ジャニスのライヴ・アーティストとしての凄さを堪能できる、68~70年の4公演を収録したライヴ・コンピレーション! (C)RS
JMD(2022/07/01)
ジャニスのライヴ・アーティストとしての凄さを堪能できる、68~70年の4公演を収録したライヴ・コンピレーション!
こういったライヴ音源を聴くと、改めてジャニス・ジョプリンというシンガーの凄まじさを知る。レコード・デビューは24歳だった67年。70年に亡くなるまでの3年間が実質的な活動期間だった。そんな短い活動期間の間に残したライヴ音源などをコンパイルした2枚組。デビュー・イヤーは大きな話題もなく過ぎ、68年8月に『Cheap Thrills』がリリースされ、8週連続No.1という大ヒットに。その才能が知れ渡ることになる。ここに収録されているのは、ブレイク直前の68年7月にビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニーと共にニューポート・フォーク・フェスティヴァルに出演したときの6曲。69年4月にコズミック・ブルーズ・バンドと共にヨーロッパをツアーしたときのオランダ公演を収録したFM放送用音源から8曲。アルバム『Kozmic Blues』発売直前だった69年8月30日のダラス公演のFM放送用音源から6曲。そして、テレビ出演時の演奏から、ディック・キャヴェット・ショウの3回分7曲とトム・ジョーンズ・ショウからの2曲。中でも当時は発売前だった『パール』から、フル・ティルト・ブギー・バンドとの4曲が聴けるのは貴重だ。ジャニスというと、どうしてもドラッグやセックスの話ばかりが語られがちだが、これらのライヴ音源からは、適度にアドリブの語りを交えたソウル・マナー全開のヴォーカル・ワークが堪能できる。歌に込めた感情はブルーズだったのかもしれないが、シンガーとしてのスタイルはソウル・シンガーそのもの。そして、歌い出した途端に場の空気を支配してしまうその声。そういったシンガーとしての本質をたっぷり堪能できる2枚組29曲。やっぱりすごい。
発売・販売元 提供資料(2022/06/28)