米シカゴ生まれのシンガーソングライター/プロデューサーであるアレクサンダー23は、父の影響で幼い頃からギターを持ち12歳の頃から本格的に作曲活動を開始。2021年にはオリヴィア・ロドリゴの「good 4 u」の共作でグラミー賞にもノミネート。オリヴィア・ロドリゴのデビュー・アルバム「SOUR」にも参加したダン・ニグロを共同プロデューサーとして迎えた、自身の実体験を赤裸々に歌い、若い世代のジェットコースターのような感情に共感する27歳の堂々のデビュー・アルバム。
発売・販売元 提供資料(2022/06/29)
オリヴィア・ロドリゴ"Good 4 U"を共作してグラミーにもノミネートされたシカゴ出身のシンガー・ソングライターがアルバム・デビュー。もっともそれ以前に"IDK You Yet"(2020年)でブレイクし、エムエックスエムトゥーンとの共演やテイト・マクレーらへの楽曲提供も行う影響者である。実体験を赤裸々に歌う作風で若いリスナーの共感を……というのは近年の常套句だが、ここでもダン・ニグロを共同プロデューサーに迎え、オリヴィアもペンを交えた"Hate Me If It Helps"を筆頭に感情の昂りを繊細に描いた楽曲が並ぶ。亡き友に歌った"The Hardest Part"、過ぎた恋愛をキャッチーに振り返る"Crash"など、ギターを軸にした簡素な意匠と陰影豊かな歌声は彼の真骨頂だ。
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タワーレコード(vol.464(2022年7月25日発行号)掲載)