Kjの創作活動においてDragon Ashと両軸になっていたソロプロジェクトが、2作のアルバムを経て新バンドThe Ravensへと発展。そしてDragon Ashがデビュー25周年を迎えた2022年、The Ravens名義での1stフルアルバム発表をもってKjのもう1つのホームが本格始動する。生産限定盤には本格的なドキュメンタリー映像作品を収録したDVDが付属! (C)RS
JMD(2022/08/11)
The Ravens始動!ワタリガラスたちが奏であう、美しき狂想曲
Kjの創作活動においてDragon Ashと両軸になっていたソロプロジェクトが、2作のアルバムを経て新バンドThe Ravensへと発展。2022年、約2年の制作期間を経て完成した1stアルバムをもって、固いミュージシャンシップで結ばれた5人がいよいよ本格始動する。
生産限定盤には本格的なドキュメンタリー映像作品を収録したDVDが付属!ドキュメンタリー映像作家の高倉天地氏がThe Ravensに初の密着取材。キャリア豊富なメンバー達が新バンドThe Ravensに辿り着いた想いを掘り下げ、バンドの中核部分に迫る見応えずっしりな内容。
発売・販売元 提供資料(2022/07/27)
Dragon AshのKjが、降谷建志名義でのソロ曲をライヴで演奏するために結成したThe Ravensが、パーマネントなバンドとして本格始動。パンデミックが生み出した抑圧からの解放を高らかに鳴らす"Opening Ceremony"を皮切りに、雄麗なピアノの音色がバンド・サウンドを力強く引っ張っていく"楽園狂想曲"など、圧倒的なまでにドラマティックな全11曲を収録。また、轟音ギターとそのフレーズに90年代USオルタナの匂い漂うPABLO(Pay money To my Pain)作の"アポフェニア"や、瑞々しいバンド・サウンドを走らせる渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)作の"Wayfarer"など、メンバーも作曲に参加。希望という名の音の光に包み込まれるような初のアルバムに、ただただ心が震える。
bounce (C)山口哲生
タワーレコード(vol.465(2022年8月25日発行号)掲載)
もうkjの音楽を聴いて23年になりますが、少なくとも育三ちゃんが最後に参加したD.Aのアルバム「Mixture」以降のkjの作品ではダントツに素晴らしいアルバムだと思います。不覚にも白鯨~XOXOの流れでは初聴時には少し涙ぐんでしまいました。
D.Aの良さはジャンルはミクスチャーだとしても、少し斜に構えて変化を恐れずに独自性をただ追求していく所だと思っていたので、育三ちゃんが亡くなる少し前から、急に「Mixtureの旗手」みたいな立ち位置を取り始め、どんどんテンプレ通りのミクスチャーバンドに変わっていったD.Aには違和感がありました。加えて育三ちゃんのいないD.Aにもあまり魅力を感じず、以降はkjソロを好んで聴いていました。ただソロはあくまでDIYで全楽器をkjが演奏している事もあって、曲はいいんですが少し演奏に単調さを感じている部分がありました。
今回のアルバムはソロライブのバンド編成をそのまま持ってきた格好ですが、ソロ1stレビューに書いたとおりこのメンバーでの2015年の配信ライブはとてつもなく良かったですし、The Ravensとしての1stシングルの「Golden Angle」もとても良かったので注目していました。配信で聴きましたが、もう通勤時と休憩時に4回以上ループしました。素晴らしい。おそらく渡辺シュンスケの存在が大きいと思います。彼の鍵盤の雄弁さは曲のグレードを1段階あげるというか、心地よさとか流麗さが加わるといいますか。これまでのkjの作品に無かったもの大きな要素をプラスしてくれた気がします。それから、kjが携わったバンド・
グループで初ではないでしょうか、自分以外が作曲した曲が円盤に入るのは。渡辺シュンスケの曲もPabloの曲もどちらも新鮮で良かった。それに、長くkjの音楽を聞いてきた中でこれだけ日本語詞で円盤が占められるのは、D.AのMustangぐらいまでの時期以来だと思います。ちょっと感動しました。もう、このバンドでしばらくやってくれないかな、D.Aじゃなくて。(笑)
色んな人にこのアルバムは聴いてほしい。出来れば若い人にも。それぐらいおススメです。是非聴いて見てください。