チャールズ・ミンガスの"メッセージ・ソング"に光を当てた、ベーシスト、イーサン・フィリオン率いる10人編成による重厚な力作!
2022年で生誕100年を迎える不滅のベース奏者/作曲家、チャールズ・ミンガス。往年の名演が数多く復刻されるばかりか、未発表音源も次々と登場し、再評価に拍車がかかるばかりです。Sunnysideからリリースされているトリビュート作品もジョン・エイベアの『Sounds Of Love』、ハリー・スコラーの『Living In Sound: The Music of Charles Mingus』など充実した作品ばかり。今回、満を持してミンガス・トリビュートを行なったのは、気鋭ベーシストのイーサン・フィリオン。数年前から続けてきた10人編成のプロジェクト"メディテイションズ・オン・ミンガス"を率いての、パワフルな一作です。
イーサンは2017年までワシントンDCを拠点に演奏し、以降はシカゴに根付いた活動を続けています。ルーファス・リードやジェラルド・キャノンといった先輩ベーシストに学び、サイラス・チェスナット、ジェイソン・モラン、カーメン・ランディ等、数々の実力者と共演してきました。2020年には、先ごろ亡くなったコルネット奏者ロン・マイルスと共に、サックス奏者マックス・ベセッセンのアルバム『Trouble』に参加。スナーキー・パピーやクリスチャン・スコットも作品を出しているレーベル"ローパドープ"からの発売という点でも話題を集めました。
"メディテイションズ・オン・ミンガス"の構成員は、いずれも現代のシカゴ・ジャズ・シーンに欠かすことのできない精鋭たち。数々のプロジェクトでイーサンと鉄壁のリズム・チームを組むドラムのデイナ・ホールをはじめ、往年のミンガス・バンドのエリック・ドルフィーばりにサックス~フルート~バス・クラリネットを持ち替えるジェフ・ブラッドフィールド等、確かな技量を持つプレイヤーばかりです。トランペットとトロンボーンには各2名を起用、オーケストラのように広がりのある音作りで魅了します。
さまざまなタイプの楽曲を残したミンガスですが、本アルバムではM6「Meditations ~」、M7「Remember Rockefeller at Attica」など社会的なステートメントをこめたものが数多く取り上げられています。"人種差別、偏見、自己同一性、経済的不平等、このアルバムに収録されているミンガスの楽曲の題材は、すべて今日の世界に関係している。そしてこれは、かつてミンガスの精神科医エドマンド・ポロックが言ったように、「受容、尊敬、愛、理解、仲間、自由・・・つまり人間の中の悪や憎しみを終わらせるための訴え」でもある"と、イーサンは述べています。ミンガスへの敬意、そして現代社会に寄せる彼の思いが、このアルバムには反映されています。
発売・販売元 提供資料(2023/08/29)