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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2022年04月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524277810 |
| ページ数 | 230 |
| 判型 | A4 |
構成数 : 1枚
I.疫学・病態
1.人工関節周囲感染(PJI)に関する疫学調査
人工股・膝関節全置換術における手術部位感染サーベイランス――700例の調査結果からみえる人工関節周囲感染ゼロへの戦略と課題 津田晃佑
人工膝・股関節置換術および脊椎インストゥルメンテーション手術部位感染の全国調査(J-DOS) 森井健司
2.開放骨折に関する疫学調査
下肢長管骨開放骨折例のlower extremity functional scaleによる患者立脚型機能評価――個別項目の検討 大野一幸
3.バイオフィルム,クオラムセンシング
バイオフィルムと骨細管内の細菌寄生 西谷江平
バイオフィルム感染の病態と治療戦略に関する新しい知見 稗田裕太
II.予防
1.手術室環境
手術部位感染予防のための手術室環境対策 立岩俊之
2.局所抗菌薬投与のエビデンス
抗菌薬含有セメントの人工関節周囲感染予防における役割――意義と限界 森井健司
3.抗菌処理,抗菌インプラント
人工関節周囲感染における抗菌インプラントの現状 井上大輔
銀含有ハイドロキシアパタイトコーティングセメントレス抗菌インプラント 上野雅也
III.検査・診断
1.細菌培養検査,病理診断
人工股関節全置換術患者における鼻腔内保菌検査および除菌――費用対効果からみた適切な方法 戸野塚久紘
整形外科骨・軟部組織感染症および人工関節周囲感染症の原因菌検索における血液培養ボトルを併用した超音波処理法 外山雄康
人工関節周囲感染に対する増菌培養検査の実際と診断および治療における有用性 渡部慎太郎
化膿性脊椎炎の起因菌同定率向上手技――術中灌流洗浄液を血液培養ボトルで培養させる工夫 奥脇 駿
エコーガイド下採取滑膜による人工膝関節全置換術例の細菌感染の診断 中川裕介
2.分子生物学的検査
人工股関節周囲感染の診断におけるリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応を用いた細菌性デオキシリボ核酸同定の意義 安部晃生
Next generation sequencing(NGS)を用いた基礎的検討および慢性骨髄炎患者検体の解析結果より考えるNGSの有用性と課題 植田成実
Melting temperature mapping法による人工股関節周囲感染症の原因菌種迅速同定法 内山勝文
3.画像診断
18 F-fluorodeoxyglucose positron emission tomography/CTを用いた感染部位の同定 古矢丈雄
4.新しい手法による診断
αディフェンシン検出キットの使用経験 井上三四郎
人工膝関節全置換術前にαディフェンシン迅速診断キットが偽陽性となった2例 松田昌悟
プレセプシンの術後感染症診断における有用性 小圷知明
新たな人工関節周囲感染診断マーカーとしてのミエロペルオキシダーゼ 池田信介
IV.治療総論
1.抗菌薬含有骨セメント,モールドスペーサー
セメントビーズ作製器の骨・関節感染症治療への使用経験 西野衆文
2.iSAP,iMAPによる感染症治療
膝骨・軟部感染症に対するintra-soft tissue antibiotics perfusion,intra-medullary antibiotics perfusionによる治療の1例 和才志帆
3.抗菌薬による治療
骨感染症における抗菌薬の適正使用 松下和彦
V.治療各論
1.化膿性関節炎の治療
血行性化膿性脊椎炎に対する骨破壊機序の解明と抗receptor activator of nuclear factor-κB ligand(RANKL)抗体の骨破壊...
骨・関節感染症は,現代の進んだ整形外科治療においても大きな課題である.人工関節置換術や脊椎インストゥルメンテーション手術の増加により,人工関節周囲感染(PJI)が増加しており,手術部位感染(SSI)対策が重要である.近年,重症骨・関節感染症に対するMasquelet法,血管柄付き骨移植法,bone transport 法,骨髄内または軟部組織内抗菌薬灌流(iMAP,iSAP)療法など新しい治療法の開発が進んでいる.本号では骨・関節感染症の治療の基本から最新の診断,治療方法まで広く網羅した.
【序】
化膿性骨髄炎,化膿性関節炎,化膿性脊椎炎や人工関節術後感染症などの骨・関節感染症は現代のすすんだ整形外科治療においても大きな問題です.いったん発症するとその治療に難渋し,運動器に高度の機能破綻をきたすため,骨・関節感染症の予防と治療は整形外科医にとって,いまだに解決すべき大きな課題であることは明らかです.特に近年の超高齢社会の到来による人工関節置換術や脊椎インストゥルメンテーション手術の増加により,人工関節周囲感染(periprosthetic joint infection:PJI)が増加しており,手術部位感染(surgical site infection:SSI)対策の重要性がクローズアップされています.一方,診断においては骨・関節感染症に対するMRIや超音波など種々の画像診断,各種バイオマーカーなどの新しい研究成果,また治療では適切な周術期感染対策,重症骨・関節感染症に対するMasquelet法,血管柄付き骨移植,bone transfer,骨髄内または軟部組織内抗菌薬灌流[intra-medullary antibiotics perfusion(iMAP),intra-soft tissue antibiotics perfusion(iSAP)]療法など新しい治療法の開発もすすんでいます.
現在まで骨・関節感染症に関するガイドラインがいくつか発刊されておりますが,その診断と治療は日々発展しており,常に知識のブラッシュアップが必要です.本特集号では,骨・関節感染症の最新情報を網羅すべく「疫学・病態」,「予防」,「検査・診断」,「治療総論」,「治療各論」,また最近の話題として新型コロナウイルス感染症を含めて,現在骨・関節感染症治療の最前線で活躍されておられるエキスパートの先生方にご執筆いただきました.本号が骨・関節感染症治療の一助となれば幸いです.
2022年4月
広島大学教授
安達伸生

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