ナッシュヴィルをベースにアウトロー・カントリー・サウンドを鳴らすシンガーソングライター、ニッキー・レイン。ラナ・デル・レイのアルバム等にも参加する彼女の5年半振り、4枚目のアルバム『デニム&ダイアモンズ』、リリース。
Nikki Laneの新作は、最初のベース音とドラムのビートから、何かが違うことがわかる。バックビートは気迫を誇示し、リード・ギターはギアをシフト・アップさせたエンジンのような印象を与える。Queens of the Stone AgeのJoshua Hommeがプロデュースした『Denim & Diamonds』において、Nikkiは、過去3枚のアルバムで培ったサウンドを維持しながらも、よりロック色の強いサウンドを取り入れている。ファックオフなフレアーやストーリーを語るような歌詞は、キャッチーなカントリーのフックと同様、『Denim & Diamonds』には存在する。アウトロー・カントリー・サウンドに、70年代ロックのような硬質なギターとマシンガンのようなスネアを加え、Nikki Laneは新しくて古いサウンドを持つレコードを作ったのだ。
プロデュース:ジョシュ・オム(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)
発売・販売元 提供資料(2022/10/24)
いい意味でシェリル・クロウなルーツロック!これは傑作!
ナッシュヴィルをホームグラウンドにワンダ・ジャクソン、ロレッタ・リンなどをルーツにアウトロー・カントリーも現在に伝えるSSW、ニッキー・レイン。ラナ・デル・レイがアメリカーナなアルバム『Chemtrails Over the Country Club』(2021)にヴォーカルで招いたのがニッキー。5年半振り4枚目の本作はプロデュースにジョシュ・オム(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)を起用。(1)(2)(4)(8)(9)あたりのグルーヴィなベースラインにストーンズ風味のギターカッティングが絡む(つまりはシェリル・クロウに通じる)グルーヴィでパンチの効いたサウンドが実にカッコいい!その他、アメリカーナ好きのツボ押しまくりの泣けるミドルテンポのフォーキーなバラードはいずれも味わい深く、スティール・ギター、マンドリンなど伝統的な楽器が入りつつも妖しげなエコー感など音響的な処理がモダンだったりとトータルで聴き応えあり。トータル33分15秒、無駄なし! (C)新宿店:村越 辰哉
タワーレコード(2022/10/14)