「歌とピアノで紡がれた真夜中の新たなスタンダード」と評された、現代ジャズ・シーン屈指のヴォーカリスト、サシャル・ヴァサンダーニとピアニスト/作編曲家ローマン・コランによるデュオ・アルバム『ミッドナイト・シェルター』(2021)。その二人が再び集い、新たなアルバムを完成させました。
両者の呼吸を合わせ、お互いが共鳴する様子を細部まで収めるため、サシャルがピアノの傍に立ち録音された本作。「かつてないほど静かに演奏するため、最適なピアノを選んだ」という音への徹底的なアプローチの結果、前作以上に親密にして静謐なアルバムとなりました。50曲以上の候補から選りすぐられたレパートリーは、両者のオリジナル曲からビリー・アイリッシュ、サイモン&ガーファンクル、サム・スミスやピーター・ゲイブリエルの繊細なカヴァーまで。
2020年、パンデミックで閉じ込められ、表現の機会を奪われた音楽家たち。その不安や怒りの中、希望の灯火をともすように、二人の真夜中のセッションから作られた『ミッドナイト・シェルター』は、同じ閉塞感を抱く世界中の人々から、共感と大きな反響を呼びました。
その確かな手応えのもと、前作の世界観や美学をさらに深く追求するため、スタジオや録音手法、使用するピアノのクオリティまで、明確なイメージとよりよい制作環境でこの『スティル・ライフ』は吹き込まれました。ローマン・コランが「かつてないほど静かに演奏するため、最適なピアノを選んだ」と語るピアノはどこまでも静かで深く、「誠実に曲と向き合うことを大事にした」というサシャルのヴォーカルと見事に調和し、唯一無二の音世界を作り上げました。
発売・販売元 提供資料(2022/06/13)