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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2021年12月23日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 国書刊行会 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784336071361 |
| ページ数 | 360 |
| 判型 | 四六変 |
構成数 : 1枚
I 倍増
II 秘密の開示
III 隠れ家で
IV ルナ・エージェンシー
V ルナ高技能ミッショナリー
VI 二回目の偵察
VII 殺戮
VIII 不可視
IX 訪問
X コンタクト
XI ダ・カーポ
最後から二番目の傑作長篇――訳者あとがき(芝田文乃)
解説『地球の平和』と一九八〇年代のレム(沼野充義)
自動機械の自立性向上に特化された近未来の軍事的進歩は、効果的かつ高価になり、その状況を解決する方法として人類は軍備をそっくり月へ移すことを考案、地球非軍事化と月軍事化の計画が承認される。
こうして軍拡競争をAI任せにした人類であったが、立入禁止ゾーンとなった月面で兵器の進化がその後どうなっているのか皆目わからない。
月の無人軍が地球を攻撃するのでは?
恐怖と混乱に駆られパニックに陥った人類の声を受けて月に送られた偵察機は、月面に潜ってしまったかのように、一台も帰還することがなかったばかりか、何の連絡も映像も送ってこなかった。
かくて泰平ヨンに白羽の矢が立ち、月に向けて極秘の偵察に赴くが、例によってとんでもないトラブルに巻き込まれる羽目に……《事の発端から話した方がいいだろう。その発端がどうだったか私は知らない、というのは別の話。
なぜなら私は主に右大脳半球で記憶しなくてはならなかったのに、右半球への通路が遮断されていて、考えることができないからだ》レムの最後から二番目の小説にして、〈泰平ヨン〉シリーズ最終話の待望の邦訳。

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