今年度ベスト・カバーアルバムの呼び声も高い、俳優・六角精児による初のソロアルバム『人は人を救えない』がついにLPリリースも決定!六角精児、初のソロ・アルバムは往年のフォーク/ロックのカヴァー集。けれど、遠い目をして昔日を偲ぶような作品では全くない。かまやつひろし、浅川マキ、休みの国、西岡恭蔵、猫など一筋縄ではいかない選曲のラインナップからも伺えるように、懐かしのヒット・パレード的なものとは一線を画した、六角自身のパーソナルが濃厚に滲むカヴァー・アルバムなのだ。サウンド・プロデュースを手掛けたのは谷口雄。彼を中心としたロック新世代のミュージシャンと、伊賀航や江上徹ら熟練の腕利き達による新たな解釈のサウンド、六角との世代を超えたセッションも本作の聴きどころだろう。 (C)RS
JMD(2022/06/11)
今年度ベスト・カバーアルバムの呼び声も高い、俳優・六角精児による初のソロアルバム『人は人を救えない』がついにLPリリースも決定!
六角精児、初のソロ・アルバムは往年のフォーク/ロックのカヴァー集。けれど、遠い目をして昔日を偲ぶような作品では全くない。かまやつひろし、浅川マキ、休みの国、西岡恭蔵、猫など一筋縄ではいかない選曲のラインナップからも伺えるように、懐かしのヒット・パレード的なものとは一線を画した、六角自身のパーソナルが濃厚に滲むカヴァー・アルバムなのだ。サウンド・プロデュースを手掛けたのは谷口雄。彼を中心としたロック新世代のミュージシャンと、伊賀航や江上徹ら熟練の腕利き達による新たな解釈のサウンド、六角との世代を超えたセッションも本作の聴きどころだろう。
また、鈴木慶一の「スカンピン」には本人が参加。さらに鈴木茂、高田漣、岡田拓郎、さらには春風亭昇太など多彩なゲスト陣も要所で素晴らしいプレイを披露している。スーパーバイザーに迎えたのは日本のロック/ポップス界の最重要裏方ともいうべき長門芳郎。鮮烈な印象を残すジャケットの題字・イラストを手掛けたのはしりあがり寿。強力なメンバーが顔を揃えた本作だが、その中においても六角のヴォーカルが得もいえぬ存在感を放っている。人は人を救えないかもしれないが、彼の歌声は人の心をそっと動かすことができるのだ。
発売・販売元 提供資料(2022/06/09)
六角精児による初のソロ・アルバム『人は人を救えない』は、かまやつひろし《やつらの足音のバラード》や高田渡《告別式》、猫《各駅停車》など往年のフォーク/ロックのカヴァーと、"酒"鉄道"をテーマにした唯一のオリジナル楽曲 《お前の町へ》を収めた一枚だ。一筋縄ではいかない選曲、バックを支える伊賀航や江上徹ら腕利きミュージシャン、鈴木慶一や鈴木茂、高田漣など豪華な面々が顔を揃えたゲスト陣も聴きどころだが、六角の聴き手に寄り添うような温かい歌声は役者による音楽活動の範疇を軽く超えた仕上がり。2022年のベスト・ディスク候補と言っても大げさではない完成度だ。
intoxicate (C)井原邦雄
タワーレコード(vol.157(2022年4月20日発行号)掲載)