| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2022年06月30日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 東洋館出版社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784491048482 |
| ページ数 | 527P |
| 判型 | B6 |
構成数 : 1枚
0.前奏曲 005
1.記憶喪失者の回想録 016
2.最後の電話 032
3.死者の力 054
4.『キル・ゼム・アンド・リーブ』(新装版)072
5.親愛なる父さん(その一):悪い息子 104
6.親愛なる父さん(その二):良い息子 142
7.バットマンとブルース・ウェイン 162
8.バスケットボール選手と成功者 180
9.セントラル高校 202
10.十代の映像作家 218
11.『パープル・レイン』:暗闇で踊る 240
12.孤独な世界 264
13.壊れる 第一幕 274
14.壊れる 第二幕 300
15.壊れる 第三幕:「過去に有名だった人」誕生─ 一九九八年 316
16.新千年紀:エホバの証人とボブ・ディランのラビ 346
17.僕のギターは優しく泣いている 362
18.ソニー・リストンの墓 374
19.笑い、嘘、そして人から学ぶということ 390
20.ミネソタ・ナイスと裏の顔 414
21.楽章終結部 446
後記:プリンス文学 496
謝辞 512/プリンス年表 518
誰もが彼を天才と呼んだ。孤高の天才、プリンス――。
そんな彼が唯一心を寄せたジャーナリストが語る、真実の物語。
孤高の天才プリンスに寄り添った、元ローリングストーン誌・ジャーナリストが語る一級品の伝記、ここに刊行
音楽史における唯一無二の男、プリンス―。
彼についての書籍は多く刊行されているが、ここまで繊細で多才なアーティストの側面を愛情深く、丁寧な作業で捉えた書籍はない。
というのも、プリンス自身がインタビューにおいて真実を語ってきたとは言い難く、彼に関する情報は、断片的でまことしやかなものがあまりにも多いからだ。
彼ほど一貫性をもって語ることが難しいアーティストはいないだろう。
むしろ混乱こそがプリンスと言える。本書ではそんなプリンスの本質に迫るべく、著者のニール・カーレン独自の記録以外にプリンスの両親、バンドメーンバーを始めとする関係者の証言、既出の情報を丁寧にまとめ上げ解釈を試みた一級品の伝記と言える。
なぜ今プリンスなのか?
プリンスが亡くなる前年の2015年のシングルカット曲『ボルティモア』。
これは米メリーランド州ボルティモアで警察に拘束された黒人青年が死亡した事件に警鐘を鳴らすものだった。
その後プリンスがなくなってから4年後の2020年にミネアポリスのペイズリーパーク近くで黒人男性ジョージ・フロイド氏が警察の拘束中に死亡する事件が起こった。
2021年に発売された『ウェルカム・2・アメリカ』。このアルバムは2010年に製作され永くお蔵入りになっていたものだ。
タイトル曲をはじめアメリカの分断に警鐘を鳴らすテーマのアルバムだ。
かつてプリンスの表現は時代の10年先を行っていると言われたが、くしくも2010年に製作されたアルバムが、今の世界情勢に合わせる形で満を持してリリースされることになった。
プリンスについてはデビュー以降様々な語られ方をしてきた。
皮肉にも亡くなって以降の分断された世界で、今ほどプリンスが必要とされている時代はない。今こそ彼の生い立ち、メッセージに耳を傾けてほしい。

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