2000年代前半、「All Rise」や「Too Close」、そしてエルトン・ジョンをフィーチャーした「Sorry Seems to Be the Hardest Word」などの全英No.1ヒットを世に送り出したロンドンの4人組R&Bポップ・グループ、BLUEが戻ってきた!ソウルフルでシルキーなヴォーカルとハーモニーを中心としたポップやバラード・ナンバーで人気を博した彼らの歌心が詰まった約7年振りのスタジオ・アルバム『HEART&SOUL』完成!
2000年代前半、「All Rise」や「Too Close」、そしてエルトン・ジョンをフィーチャーした「Sorry Seems to Be the Hardest Word」などの全英No.1ヒットを世に送り出し、BRIT AWARDSも2回受賞しているイギリスはロンドンの4人組R&Bポップ・グループ、BLUE(ブルー)。ソウルフルでシルキーなヴォーカルとハーモニーを中心としたポップやバラード・ナンバーで人気を博した彼らが6作目となるスタジオ・アルバムを引っ提げシーンに戻ってきた。
前作、2015年の『COLOURS』以来約7年振りとなるニュー・アルバムのタイトルは『HEART&SOUL。今作を制作するにあたり、彼らは、自分たちをスターダムへと押し上げた大御所A&R、Hugh Goldsmithと再びタッグを組み、MNEKとソングライティングを行い、プロダクション・チームDsign MusicやPaul Visserをプロデューサーに迎えた。彼らとともにBLUEの面々は自らの中にあるソウルフルな歌心を、彼らの十八番であるR&Bバラードから、パーティにぴったりのポップ・ナンバー、さらに彼らにとっては新たな試みとなるロック調の楽曲へとアウトプットしていった。さらにアルバムには、2001年、112が放ったヒップホップ・ヒット「Dance With Me」のブルーらしいカヴァーも収録されている。
アルバムのリード・シングルとなるソウルフルなポップ・ナンバー「Haven't Found You Yet」を耳にすれば、彼らが積み重ねてきた経験と年月が成熟した大人のポップ・サウンドへ昇華しているのが分かるだろう。早くもアルバムの発売とデビュー・アルバム『ALL RISE』の発売20周年を記念したヘッドラインUKツアーも発表しているブルー。彼らの現時点でのベストを引き出した最新作『HEART&SOUL』は、彼らが初心に戻って制作したアルバムであり、BLUEの過去・現在・未来が一つに繋がった傑作である。
発売・販売元 提供資料(2022/06/03)
7年ぶりとなるカムバック後の3作目はクレイグ・ローガンの新レーベル発。シフトキーのダンス・ポップがある一方でイノセント時代の後見人ヒュー・ゴールドスミスが久々に関与するなど、若作りしない攻守のバランスが絶妙で、北欧の作家陣を軸にしたメロディアスかつドラマティックな楽曲群をハートフルに聴かせる魅力は不変だ。112のカヴァー"Dance With Me"も、ネクスト"Too Close"を歌って脚光を浴びた彼ららしいチョイスで良し。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.468(2022年11月25日発行号)掲載)