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ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか 生物の死 4つの仮説 新潮選書

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フォーマット 書籍
発売日 2022年05月25日
国内/輸入 国内
出版社新潮社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784106038815
ページ数 216
判型 四六変

構成数 : 1枚

まえがき
第1章 自然淘汰的死亡説
不思議な老人/不思議は存在する/奇跡を生み出す自然淘汰/生命が偶然生まれるのは無理/ホイルの計算/下手な鉄砲は数を撃っても当たらない/無限には死ねない/地球の生命の起源/ルカとは何か/交代するルカ/未来のルカ/遺伝子の重複/ルカが最初の生物でない証拠/遺伝子の水平伝達/水平伝達の制限/転写や翻訳に関する遺伝子/転写と翻訳が重要/ゲノムについて/ルカのイメージ/大切なのは遺伝システム/爆発したテレビ/椅子取りゲーム/平和な生存闘争/標準装備されている死/次の世代に受け継がせないための死/地球の生物の分け方/単系統群とは
第2章 生物の基本形は不死
グラスの水と川の水/ガスコンロの炎/散逸構造としての生物/生物の冷凍保存/ラムダファージというウイルス/ネズミの思考実験/延長された表現型/時間と空間のなかの生と死/リボソームの有無/あいまいな生と死の境界/生命の起源について/熱水噴出孔/ロストシティ/「一部が死ぬ」から「すべてが死ぬ」へ
第3章 種の保存説
メスがオスを食べる/子が母親を食べる/炎の子/炎は進化しない/もやウィンの言葉/変化しない者が生き残る/変化した者は生き残れない/ヴァイスマンの考え/哺乳類の子殺し/保険の乗り換え/メスによる子殺し/昆虫における子殺し/次の世代のために死ぬのは矛盾
第4章 利他行動による死
ミツバチの社会/子を残さない働きバチ/ダーウィンの慧眼/血縁淘汰/遺伝子による説明/血縁淘汰はヒトでも働くか/重要なのは適応度の増加/ヒトとチンパンジーの血縁度?/虫歯のオオカミ/虫歯遺伝子は増えていくか/利他行動の起源の一つ/種のための進化は難しい/集団の数は少ない/単細胞生物と多細胞生物/多細胞生物と社会/多細胞生物とミツバチの社会/分化するための目印/エピジェネティクス/ミツバチのエピジェネティクス/相関関係と因果関係/キイロタマホコリカビの裏切り/ミツバチの裏切り/細胞と個体
第5章 進化論的寿命説と生命活動速度論
多細胞生物は単細胞生物に敵わない?/単純な多細胞生物を考える/多細胞生物が進化する可能性/最古の多細胞生物/多細胞生物に寿命がある理由/関節リウマチ/おばあさん仮説のもう一つの意味/おばあさん仮説は正しいか/寿命遺伝子/アリストテレスの考え/ルブナーの発見/生命活動速度論/酸化ストレス説/生命活動速度論のその後/たくさんの例外/ピートのパラドックス/大きな動物はがん抑制遺伝子が多い/進化論的寿命説/進化論的寿命説の実証
第6章 複雑なものの死
人類はなぜ長生きか/哺乳類の歯/複雑なものは何回も作れない
あとがき
主な参考文献

  1. 1.[書籍]

寿命って何だろう? なぜ、私たちは進化の末にそれを獲得していったのか?

約40億年前に誕生した初期の生物に、寿命はなかった。にもかかわらず、死ぬことは必要だった――生物は進化し、多様性を生み出し、複雑な構造となったからだ。生物は生き残るため、寿命を得たのである。「死」に関する4つの仮説の歴史的な盛衰を通して、生物の「寿命」がどのように生まれたのかをひもといていく。

作品の情報

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著者: 更科功

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