チェコの新しいインストゥルメンタルカルテット、Point of Fewデビュー作
ゲストはデヴィッド・ボウイ、ダニー・マッキャスリン、マーク・ジュリアナ諸作で知られるジェイソン・リンドナー
Point of Fewは、エレクトロニクスとコンテンポラリージャズを有機的に組み合わせたチェコの新しいインストゥルメンタルカルテット。2019年に結成され、2020年にLive Sessions EPを制作。この度、本作でデビューを遂げる。
彼らの音楽の特徴は、コンテンポラリージャズとポピュラーミュージックの世界を自然に見事に融合させていること。とりわけ、ロバート・グラスパーに大きな影響を受けているが、時折、パット・メセニーやビル・フリゼールといった初期のジャズ・アイドルの影響も垣間見える。ポピュラー音楽の分野では、レディオ・ヘッド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズからアンダーソン・パークまで時代・ジャンルの垣根を越えて幅広くインスピレーションを受けているのだとか。
冒頭3曲は、ニューヨークのキーボード奏者、作曲家、プロデューサー、音響の魔術師であるジェイソン・リンドナーをゲストに招いた。彼は、デヴィッド・ボウイのラスト・アルバム『★ブラックスター』や、ダニー・マッキャスリン、マーク・ジュリアナのバンド、そして彼自身の『Now vs. Now』で広く知られ、本作でもシンセを駆使して音楽に息を呑むような広がりを与えている。
発売・販売元 提供資料(2023/08/29)
ロバート・グラスパー以降のジャズからの影響を色濃く感じさせるチェコのインストゥルメンタル・カルテットのデビュー作。デヴィッド・ボウイのラスト・アルバム『★ブラックスター』への参加などで知られるジェイソン・リンドナーがゲストとして冒頭の3曲に参加。楽曲の緩急のつけかたや複雑なリズム使い、奥行きのあるサウンドなど音響やコンポージングにおいても素晴らしい貢献度を見せている。冒頭3曲を聴けば、前述のボウイのアルバムに彼がもたらした影響の大きさが理解出来るだろう。歌心溢れるギターや力強いリズム・セクションなど、若いながらも演奏力に申し分なし。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.158(2022年6月20日発行号)掲載)