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日本の近代とは何であったか 問題史的考察

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フォーマット 書籍
発売日 2017年03月24日
国内/輸入 国内
出版社岩波書店
構成数 1
パッケージ仕様 新書
SKU 9784004316503
ページ数 288
判型 新書

構成数 : 1枚

序 章 日本がモデルとしたヨーロッパ近代とは何であったか

第一章 なぜ日本に政党政治が成立したのか
1 政党政治成立をめぐる問い
2 幕藩体制の権力抑制均衡メカニズム
3 「文芸的公共性」の成立――森鷗外の「史伝」の意味
4 幕末の危機下の権力分立論と議会制論
5 明治憲法下の権力分立制と議会制の政治的帰結
6 体制統合の主体としての藩閥と政党
7 アメリカと対比して見た日本の政党政治
8 政党政治の終わりと「立憲的独裁」

第二章 なぜ日本に資本主義が形成されたのか
1 自立的資本主義化への道
2 自立的資本主義の四つの条件
(1)政府主導の「殖産興業」政策の実験
(2)国家資本の源泉としての租税制度の確立
(3)資本主義を担う労働力の育成
(4)対外平和の確保
3 自立的資本主義の財政路線
4 日清戦争と自立的資本主義からの転換
5 日露戦争と国際的資本主義への決定的転化
6 国際的資本主義のリーダーの登場
7 国際的資本主義の没落

第三章 日本はなぜ、いかにして植民地帝国となったのか
1 植民地帝国へ踏み出す日本
2 日本はなぜ植民地帝国となったか
3 日本はいかに植民地帝国を形成したのか
(1)日露戦争後――朝鮮と関東州租借地の統治体制の形成
(2)大正前半期――主導権確立を目指す陸軍
(3)大正後半期――朝鮮の三・一独立運動とそれへの対応
4 新しい国際秩序イデオロギーとしての「地域主義」
(1)一九三〇年代――「帝国主義」に代わる「地域主義」の台頭
(2)太平洋戦争後――米国の「地域主義」構想とその後

第四章 日本の近代にとって天皇制とは何であったか
1 日本の近代を貫く機能主義的思考様式
2 キリスト教の機能的等価物としての天皇制
3 ドイツ皇帝と大日本帝国天皇
4 「教育勅語」はいかに作られたのか
5 多数者の論理と少数者の論理

終 章 近代の歩みから考える日本の将来
1 日本の近代の何を問題としたのか
2 日本の近代はどこに至ったのか
3 多国間秩序の遺産をいかに生かすか

あとがき
人名索引

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作品の情報

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著者: 三谷太一郎

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