東京交響楽団の元首席チェロ奏者、チェリスト西谷牧人のファーストソロアルバム!本作は、西谷がこれまでの半生で出会い、特別な想いを抱いて大切に演奏してきた曲の数々を余す所なく並べた渾身の 1 枚である。その内容は実に幅広く、「白鳥」や「エレジー」チェリストにとって特別な 1 曲である「鳥の歌」などのチェロの定番曲から、人の声に近い楽器であるチェロで歌われる 4曲の歌曲、かつて作曲者本人と共演したドブロゴスの「賛歌」や、共演者のバンドネオン奏者・北村聡が西谷との共演のために委嘱して 2人で初演したエスカンデの「ミロンガ・レンガ」、アメリカ留学中に出会って以来 20 年以上弾き続けているサマーの「ジュリー・オー」、長く親しみ演奏を続けてきたピアソラのアヴェ・マリア(バンドネオンとの共演)など、思い入れたっぷりの選曲である。 (C)RS
JMD(2022/05/11)
東京交響楽団の元首席チェロ奏者、チェリスト西谷牧人のファーストソロアルバム!
首席チェロ奏者として11年所属した東京交響楽団を2019年に退団し、活動の場を益々広げて幅広く活躍するチェリスト西谷牧人。そのファーストソロアルバムとなる本作は、西谷がこれまでの半生で出会い、特別な想いを抱いて大切に演奏してきた曲の数々を余す所なく並べた渾身の1枚である。その内容は実に幅広く、「白鳥」や「エレジー」チェリストにとって特別な1曲である「鳥の歌」などのチェロの定番曲から、人の声に近い楽器であるチェロで歌われる4曲の歌曲、かつて作曲者本人と共演したドブロゴスの「賛歌」や、共演者のバンドネオン奏者・北村聡が西谷との共演のために委嘱して2人で初演したエスカンデの「ミロンガ・レンガ」、アメリカ留学中に出会って以来20年以上弾き続けているサマーの「ジュリー・オー」、長く親しみ演奏を続けてきたピアソラのアヴェ・マリア(バンドネオンとの共演)など、思い入れたっぷりの選曲である。
そして<ボーナス・トラック>として、自身のリサイタルで初演された自作の無伴奏作品、自身の名前の由来ともなった讃美歌「まきびとひつじを」の主題によるパラフレー
ズを収録。
タイトルの「STORY」は、西谷の師ヤーノシュ・シュタルケルと東京交響楽団の音楽監督のジョナサン・ノットが共によく語っていた「Tell a story(今弾いているメロディーを使って)君の言葉で物語を語りなさい」に由来する。音楽で語るべきはその人自身の物語であり、また見方を変えれば、ひとつの曲もひとつの起承転結の物語であり、1回のコンサートも、そして人生そのものもまたひとつの物語=STORYなのである。
ピアノの新居由佳梨、バンドネオンの北村聡という素晴らしい共演者(奇しくも3人は奈良出身の同郷である)に支えられて完成した西谷牧人のSTORYは、彼のこれまでの半生が詰まった約70分の物語である。是非とも耳を傾けて頂きたい。
【西谷牧人(にしやまきと)プロフィール】
奈良県出身。スズキメソードにてチェロを始める。東京藝術大学及び大学院を修了後、米国インディアナ大学にて研鑽を積む。これまでに河野文昭、菊地知也、堤剛、ヤーノシュ・シュタルケルの各氏に師事。
また、ヨーヨー・マ、ゲリンガスら数多くの世界的チェリストのマスタークラスを受講。
2005年に帰国し、佐渡裕氏率いる兵庫芸術文化センター管弦楽団に創設メンバーとして在籍(~2008年)。
2008~2016年東京藝術大学非常勤講師、2008~2019年まで東京交響楽団首席チェロ奏者を務めた。
2013年度青山音楽賞受賞。
これまでに、オーケストラの他に大谷康子弦楽四重奏団、小松亮太タンゴ楽団、霧島国際音楽祭、硬派弦楽アンサンブル「石田組」、東京グランドソロイスツ、テレビ朝日「題名のない音楽会」などに出演、多岐にわたる演奏活動を行なっている。
また、2015年にはヴァイオリニストの清水泰明と自作自演弦楽ユニット「清水西谷」を結成、全曲オリジナル作品による「KODO」にてCDデビュー。
現在はバッハからジャズ、タンゴ、ポップス、自作自演までジャンルを超えた演奏活動を展開する傍ら愛知県立芸術大学非常勤講師として後進の指導にもあたっている。
発売・販売元 提供資料(2022/05/02)