2000年代以降に登場したメタル・グループの筆頭格にして、今やUKメタル・シーンを代表する存在となったブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン。2021年11月にリリースされた通算7作目のアルバムはセルフ・タイトルとなり、そのサウンドも彼らの基本に戻った作品となり、高い評価を受けることとなった。今作は同作の2022年デラックス版。 (C)RS
JMD(2022/05/03)
2000年代以降に登場したメタル・グループの筆頭格にして、今やUKメタル・シーンを代表する存在となったブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン。
2021年11月にリリースされた通算7作目のアルバムはセルフ・タイトルとなり、そのサウンドも彼らの基本に戻った作品となり、高い評価を受けることとなった。今作は同作の2022年デラックス版。
デラックス版はオリジナル・アルバムに4曲の新曲と日本盤ボーナス・トラックだった「スティッチズ」の5曲が収録され全15曲となる。その4曲の新曲の中から「オーメン」が4月8日に公開された。
「Bullet 2.0 の始まりだ。まさに今の俺たちの状態を物語っている 。音楽はフレッシュで、アグレッシヴで、今までよりずっと直感的で情熱的だ」マット・タック (vo, g)
「俺の知る限り、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインの一番凶暴な側面が出ていると思う。本当に激しくて、ヘヴィで、 アグレッシヴなレコードをリリースするときが来た。俺たちが一番輝ける方向性だと思う」マイケル 'パッジ' パジェット (g)
発売・販売元 提供資料(2022/04/28)
セルフ・タイトルを冠した7作目はメタルの真芯を射抜いた渾身の一枚だ。前作『Gravity』は電子音などを導入したミッドテンポの曲調が多い転機作であったが、今回はその反動だろうか、ヘヴィーかつスピーディー、鬼神の如き演奏で猛攻撃を仕掛けている。血管ブチ切れのシャウト・ヴォーカル、硬質なリフとリズムの嵐にアドレナリンは高まるばかりだ。特に前半5 曲目までは次世代のメタル界を担う気迫に満ちている。また中盤から後半にかけての"Rainbow Veins"Shatter"では爽快な合唱コーラスを取り入れ、スタジアム・ロック然とした華やかさも備えながら、後者ではパンテラばりのグルーヴ・メタルで威嚇。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.455(2021年10月25日発行号)掲載)