クラシック

円

アナスタシア・コベキナ、ヴァンサン・ボッカドーロ、エマニュエル・アラケリアン、ティボー・コーヴァン

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商品の情報

フォーマット	CD
構成数	1
国内/輸入	輸入
パッケージ仕様	-

発売日	2022年07月13日
規格品番	MIR604
レーベル	Mirare
SKU	3760127226055

作品の情報

メイン

チェロ

：

アナスタシア・コベキナ

ピアノ

：

ヴァンサン・ボッカドーロ

チェンバロ

：

エマニュエル・アラケリアン

ギター

：

ティボー・コーヴァン

その他

作曲

：

マラン・マレ

、ジョヴァンニ・ソッリマ

、クロード・ドビュッシー

、エイトル・ヴィラ=ロボス

、ガブリエル・フォーレ

商品の紹介

チャイコフスキーコンクール第3位の
美しきチェロ奏者コベキナ、
古楽と現代を自在につなぐプログラムで登場

アナスタシヤ・コベキナ、注目盤の登場です!コベキナは1994年エカテリンブルクの音楽一家に生まれ、4歳でチェロをはじめ、モスクワ音楽院で学んだのち、パリ音楽院、そしてフランクフルト音楽院でバロック・チェロを学んでいます。2019年6月には第16回チャイコフスキー国際コンクールで第3位に入賞するなど、その実力と演奏に世界が魅了されている存在です。

18世紀、無伴奏チェロのために書かれた最初期の作品から現代までのチェロ作品を自在に組み合わせて、チェロの歴史を俯瞰するようなプログラムとなっています。現代の作曲家の作品は、バロック作品にインスパイアされて書かれたもの。超絶技巧を要求されるものが多いですが、コベキナは独特の存在感をたたえた音色で、雰囲気たっぷりに奏でています。共演の楽器も、カスタネットが効果的に響いたり、実に豊かな世界。ドビュッシーのソナタは哀愁も感じさせつつ、美しい弱音で聴かせます。コベキナの魅力にあふれた1枚、注目です!
キングインターナショナル

発売・販売元提供資料（2022/06/02）

収録内容

構成数 | 1枚

合計収録時間 | 00:51:24

【曲目】
1.ジョヴァンニ・ソッリマ(b.1962)/ボッケリーニ:ファンダンゴ
2.ドビュッシ:チェロ・ソナタ
3.ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番「アリア」～チェロとギターのための編曲版
4.ヴィレム・デ・フェッシュ(1687-1761):シシリエンヌ(バロック・チェロとチェンバロ)
5.フォーレ:シシリエンヌ op.78(チェロとピアノ)
6.マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759-1824):シシリエンヌ(チェロとピアノ版)
7.ヨハン・エルンスト・ガリアルド(1687-1747):シシリエンヌ(バロック・チェロとチェナロ)
8.マラン・マレ:スペインのフォリア(チェロとチェンバロ版、セルバン・ニキフォルによる)
9.ティエリー・エスケシュ:ラ・フォリア(無伴奏チェロのための)
10.ジュール・マットン(b.1988):Detail(細部)～バロック・チェロとチェンバロのための(世界初録音)
11.コベーキン:ハヤルド(チェロとタンブーランのための)

【演奏】
アナスタシヤ・コベキナ(チェロ/1698年製ストラディヴァリウス)
ヴァンサン・ボッカドーロ(ピアノ)
エマニュエル・アラケリアン(チェンバロ)
ティヴォー・コヴァン(ギター)
トリスタン・ペレイラ(パーカッション)

【録音】
2021年5月3-6日

1.

[CD]
- 1.
  
  Fandango pour violoncelle solo
- 2.
  
  Sonate pour violoncelle et piano
- 3.
  
  Bachianas Brasileiras no. 5 - Aria, transcription pour violoncelle et guitare
- 4.
  
  Six Sonatas opus 8b: Sonate no. 3 en re mineur pour violoncelle baroque et clavecin~Sicilienne
- 5.
  
  Sicilienne opus 78 pour violoncelle et piano
- 6.
  
  Sicilienne en mi bemol majeur, transcription pour violoncelle et piano
- 7.
  
  Six Sonatas for the bassoon, or violoncello: Sonate no. 5 en re mineur~Sicilienne
- 8.
  
  Les Folies d'Espagne
- 9.
  
  La Follia pour violoncelle solo
- 10.
  
  Detail pour violoncelle baroque et clavecin (creation mondiale)
- 11.
  
  Gallardo pour violoncelle et tambourin

レビュー

冒頭のソッリマ編《ボッケリーニのファンダンゴ》でカスタネットや彼女のヴォイスも入れて興趣を高めたあとにたっぷりと響くドビュッシー最晩年のソナタ。コーヴァンつま弾くギターと共にひたひたと、時にはあえぐような節回しで紡ぐはかなくも美しいヴィラ=ロボス。新旧の愛らしいシシリエンヌが立て続けに現れ、今度はマレの情感に満ちたフォリアがやって来てエスケシュへと橋渡す。二項対立的な新古の枠を脱した円環。その越境感、その架橋にだけに息づく感興と音楽の美しさこそが、聴き手を魅了する。ドビュッシーと同様、円環を地で行くような終り2曲(コベーキンはアナスタシアの実父)も打ってつけのピースだと得心。
intoxicate (C)森山慶方

タワーレコード（vol.159（2022年8月20日発行号）掲載）