ザッパとビーフハートが共演した1975年の『Bongo Fury』のツアーからの良質音源!ヘヴィなグルーヴに支配されたザッパ流レア・グルーヴ! (C)RS
JMD(2022/04/26)
ザッパとビーフハートが共演した75年の『Bongo Fury』のツアーからの良質音源!ヘヴィなグルーヴに支配されたザッパ流レア・グルーヴ!
高校の同級生という因縁浅からぬ仲であるザッパとビーフハート。ビーフハートが客演したザッパの『Hot Rats』(69年)と、同年にキャプテン・ビーフハート&マジックバンドがリリースした、ロック史上最大の問題作『Trout Mask Replica』をザッパがプロデュースしたり、そもそも、キャプテン・ビーフハートという名前はザッパが名付け親だったりする。そんな二人が袂を分かつ原因となったのが、この75年のUSツアーだった。バンドメンバー全員に去られて活動ができなくなったビーフハートはザッパの助けを借りることになるが、せっかくのツアーも、真面目にやらないビーフハートにザッパが激怒。ツアー終了後には金銭問題などでレーベルを含めて裁判に発展し、ザッパはビーフハートを生涯許さなかった。このライヴは『Bongo Fury』の元となったライヴの1ヶ月前、1975年4月26日にロードアイランド州プロヴィデンス大学のALUMNI HALLで行われたもの。ザッパにしては珍しく、ブルージーでヘヴィなグルーヴを持った演奏が続くのは、熱心なザッパ・ファンからしてみれば単調に感じるのかもしれない。しかし、レア・グルーヴ的でありながら、当然のように演奏には不協和音のような何かが混ざっており、どこかヘン。この時のメンバーには、ジョージ・デューク(key)とテリー・ボジオ(ds)がおり、トロンボーンはこの後マジックバンドに加入するブルース・ファウラーがいる。そこにビーフハートのハウリン・ウルフ直系のダミ声ヴォーカルとブルースハープが乗る。収録曲は当然ながら『Bongo Fury』に入る曲が多め。なんだかんだで、このメンバーで平均的な作品になるわけがないのだ。
発売・販売元 提供資料(2022/04/22)