書籍
書籍

やさしい訴え 文春文庫 お 17-2

5.0

販売価格

¥
759
税込
還元ポイント

販売中

お取り寄せ
発送目安
2日~14日

お取り寄せの商品となります

入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。

フォーマット 書籍
発売日 2004年10月
国内/輸入 国内
出版社文藝春秋
構成数 1
パッケージ仕様 文庫
SKU 9784167557027
ページ数 285P
判型 文庫

構成数 : 1枚

  1. 1.[書籍]

作品の情報

メイン
著者: 小川洋子

メンバーズレビュー

1件のレビューがあります
5.0
100%
0%
0%
0%
0%
ラモー作曲〈Les tendres plaites〉が好きになり、楽曲解説を探していたら、小川洋子女史が邦題を書名にした小説を書いていることを知り、早速読んだ。
兎に角、楽曲について何でも知りたかったので、迂闊にも恋愛小説ということに注意を払わず手にとり、通読出来るか心配したが、そんなこと無用の秀作だった。
小川洋子作品は、ドイツ帯同時に、ベルギー横異動のために習った仏語の家庭教師の愛読書だったことから、『薬指の標本』を読んだことがあり、久しぶりに彼女のことを思い出した。また、小説の舞台設定が別荘だったので、祖父母が避暑と療養のために建てた八ヶ岳の別荘のことを思い出した。ベルギー帯同から帰国後には売却されて、今は他人が所有している。
この読書は、回想という心の旅行もさせてくれた。心身が不調の日々は、些事や凡事で目の前が詰まってしまい、疲れて荒れた雑な心と手で行うので、全てが雑用を済ます営みになってしまう。そのような疲弊した状態で、この読書はよい休養となり、新たなチェンバロ作品とも出会った。
私は後追いが多いので、既に御存知の方も多いと思うが、ドラマ仕立にしたフランスのラジオ番組も是非聴いて、小川洋子作品の世界(『余白の愛』)を感じることをおすすめする。: France courture L'Atelier fiction, Amours en marge de Yoko Ogawa
小説では、チェンバロの演奏や録音を聴く場面があり、恐らくレオンハルトや武久源造や中野振一郎の録音だが、私が愛聴した〈やさしい訴え〉の演奏は、Jean Rondeau。彼の演奏には語りかける力があり、ラモーのチェンバロ作品へ耳をひらいてくれ、すでに手元にあった他演奏家のラモーの録音を聞き直すことが出来た。彼のデビュー時、レ―ベル会社の称賛を伴う挨拶文が、決して販売促進だけのものでなかったと得心した。
さて、書名にまでなっている「Les tendres plaites」は、複数の邦訳がある。“やさしい訴え”“恋の嘆き”“恋のくりごと”、魅力的な標題ゆえ、自分でも単語の意味を確認しながら、当てはまるであろう様々な状況を思い浮かべた。そして、私も不平をもらすときは、この曲のように言えば良かったのだと後悔している。
ジャン=フィリップ・ラモーの誕生日(1683年9月25日)誕生日に。


0

読み込み中にエラーが発生しました。

画面をリロードして、再読み込みしてください。