ラヴァーズ・ロックの女王へと成熟したシンガー、ホリー・クック、4年半振りとなる新作が完成。自身4枚目となるアルバム『ハッピー・アワー』、リリース。
『Happy Hour』でHollie Cookはラヴァーズ・ロック(70年代からイギリスで愛されているガーリーなハーモニー・レゲエ・スタイル)の女王へと成熟した。10代の頃、パンクのレジェンド、The Slitsとツアーをしたことが、彼女の甘さの中にある激しさを後押しした。Hollieの師匠は、バンドのリード・シンガーで、彼女の両親(Sex Pistolsのドラマー、Paulと歌手の母、Jeni)の生涯の友であるAri Upだった。
「父はいつも私に歌手になれと言っていた。でも、私はラヴァーズ・ロックに出会った。海賊ラジオや友人と一緒に聴いて、心を動かされ、魅了された。The Slitsがいたからこそ、私はこのキャリアを追求することができた。幼い頃からパワフルな女性に囲まれていたので、自分の時代が来ても、男性優位に動じることはなかった。彼女たちは私の『勇気の壁』だった」と彼女は振り返る。そんなルーツから、Hollieは成長する。『Happy Hour』での彼女の魂のこもった率直な言葉は、親しみやすく、本物である。「私はそこから離れることができない。大好きな音楽を作ることで、私は自分の心の奥底を見つめ直す。人間の真実や避けてはいけない感情をたくさん探求できるし、それを歌にすることで解放されたような気分になる」と彼女は語る。(Vivien Goldman)
発売・販売元 提供資料(2022/05/06)
ラヴァーズ・ロックの女王へと成熟したシンガー、ホリー・クック、4年半振りとなる新作が完成。自身4枚目となるアルバム。 (C)RS
JMD(2022/04/26)
ポール・クック(セックス・ピストルズ)の娘にして再結成スリッツやトロージャンズでも活躍してきた彼女。マージ移籍後の2作目となるこの4年ぶりの新作でも、引き続きUKラヴァーズを下地に洗練されたスタイルを聴かせる内容に大きな変化はない。開放感のあるメロディアスな意匠と成熟したハーモニーに乗せて率直なメッセージと歌心を響かせ、"Kush Kween"ではジャー9と共演。季節モノとしても、そうじゃなくても機能する好盤。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.463(2022年6月25日発行号)掲載)