ジャーマン・テクノのパイオニア、スヴェン・フェイトによる20年ぶりのスタジオ・アルバム。一貫したグルーヴやトーンをキープしながらも、トランス、トライバル、エキゾ、エレクトロ、ブレイクビーツやアンビエントなどを自由に横断、まさに圧巻というほかない突き抜けた音世界を作り上げることに成功!
スヴェン・フェイトは80年代の初頭、16歳でイビサの洗礼を受け音楽のキャリアをスタート、長くクラブ・シーンの第一線で活躍してきたドイツが世界に誇る国宝級のDJ/プロデューサー。グレゴール・トレッシャーを共同プロデューサーに迎え制作されたそんなスヴェンの最新作。スタジオ・アルバムとしては2002年の『Fire』以来、実に20年ぶり。待ってました!ダークな(2)「The Worm」、エレクトロの(3)「The Inner Voice」や抑制をきかせたトライバル(4)「Catharsis」を経てシングルの(5)「Feiern」や(6)「Mystic Voices」で一気にピークへ。後半は、ブータンの美しい渓谷をモチーフにしたメディテーティブなアンビエントの(9)「The Cranes Of Gangtey Valley」、メロディックなラウンジ・ビートの(10)「Silvi‘s Dream」からラストの「Panta Rhei」でアフターアワーズなチルの彼方へと見事に着地。フロアでの機能性、パーティーの享楽性とエレクトロニック音楽のアーティスティックな側面を統合して圧巻の世界を構築。自身が主宰するコクーン・レーベルからの記念すべき50タイトル目のアルバム作品。
発売・販売元 提供資料(2022/03/16)
2000年に産声を上げたコクーンも設立から四半世紀を目前に控え、レーベル主宰者みずからカタログ50番目の節目を飾る作品をドロップ。しかもフルサイズのオリジナル・アルバムとしては20年ぶりというから気合いの入り方も相当で、すでに高い評価を得ている"Feiern"や"Butoh"などの先行カットも含めた13のキラーを余すところなく収録。終盤にハンズアップ必至な多幸系アンセム"We Are"を配した流れも完璧だ。
bounce (C)野村有正
タワーレコード(vol.462(2022年5月25日発行号)掲載)