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介護サービスと市場原理 効率化・質と市民社会のジレンマ

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フォーマット 書籍
発売日 2022年03月15日
国内/輸入 国内
出版社大阪大学出版会
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784872597448
ページ数 266
判型 A5

構成数 : 1枚

序 章 公共サービスの大競争時代
1 本書の目的と研究動機―準市場と市民社会の交差―
2 介護保険制度の特徴と介護保険サービス市場の実態
3 公共サービスの市場化の背景― NPMの影響―
4 公共サービスの民営化と非営利組織
5 準市場とは
6 介護保険サービスという準市場の課題
7 本書の意義
8 各章の説明
第1章 介護保険サービス市場と様々な参入事業者の現状
1 介護保険制度とは
第2章 介護保険サービス市場における非営利事業者のシェア
1 はじめに
2 準市場における非営利組織・営利組織に関する先行研究
3 介護保険市場の特性と分析視角
4 訪問介護の場合
5 デイサービスとグループホームの場合
6 3つの 推定結果のまとめと考察
7 おわりに

  1. 1.[書籍]

利用者、提供者にとって良質なサービスの維持には何が必要なのだろうか。2000(平成12)年4月に施行さた介護保険制度には準市場が取り入れられ、効率的に質の高い介護サービスを供給することを目的に、公的、非営利、営利の多様な事業者が参入して競争することとなった。本書は20年以上を経た日本の介護保険サービス事業の導入から最近までの非営利組織と営利組織の行動を分析し示したものである。利用者にとって良い介護サービスとは、何を指標に比較し判断できるのか。地域差のある市場、経営主体別にみたとき、営利法人と単一カテゴリーとして扱うことが難しい非営利法人のサービスの質にはどのような差と要因があるのか。また、事業者のクリームスキミング志向の行動は起きているのか。利用者数に影響する要因は何か。複数の要因とサービスの質との関連性を明らかにし、効率化のメリットとデメリット、介護サービス市場の展望を示した。事業者の利益拡大のなかで利用者への公平性・公正性を保ち、サービスの質を落とさないために、また、介護職員の労働環境を守ることの意義も分析している。介護保険制度という公共サービスにおいて、非営利組織と営利組織が競争するという仕組みがどのように機能してきたのか、現場が参考にすべき研究成果である。

作品の情報

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著者: 金谷信子

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