フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2022年05月13日 |
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規格品番 |
ALPHA826 |
レーベル |
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SKU |
4589538778590 |
近年ますます研究が進むとともに、抜群の腕前を誇る名手たちも続々登場、刺激が絶えることのないバロック・チェロの世界。現代でいう「チェロ」の標準形が定まる前の、イタリア17世紀~18世紀初頭における低音弦楽器向け独奏曲の研究はとりわけ熱い領域の一つで、ヴィヴァルディの有名なソナタ集以前にどれほど魅力的なチェロ音楽の世界があったかが徐々に明らかになりつつあります。ここではイタリア古楽界を低音域から支える多忙な俊才の一人マルコ・チェッカートが、リ・インコーニティの中心メンバーでもあるアンナ・フォンターナや異能撥弦集団イ・バッシフォンディの名手シモーネ・ヴァッレロトンダといった強力な共演陣を迎え、近年にわかに解き明かされつつあるボノンチーニ兄弟のチェロ音楽世界の面白さをじっくり紹介。兄ジョヴァンニ・ボノンチーニは後年ヘンデルの好敵手としてロンドンでも活躍しましたが、実は17世紀のうちからイタリアを席巻していた早熟の天才でした。弟アントニオ・マリアも兄に劣らぬ俊才ぶりで、早くに亡くなったもののウィーンの皇室でも抜擢された他、やはりロンドンでも曲集が刊行されるなど国際的名声を博しました。兄弟は弦楽芸術の一大拠点だったモデナ出身で、特に兄はチェロ奏者としても卓越した腕前を誇っていましたが、近年まで彼のチェロ作品とされるものは歿後出版されたイ短調のソナタ1曲しか知られておらず、本盤では近年発見された17世紀末作曲のシンフォニア2曲をチェッカートの名演で味わえる点も大きな魅力。弟は兄の作品のさらに上をゆく技巧性で奏者の腕前を際立たせる内容で、フックス楽長時代のウィーンの音楽世界の奥深さも垣間見えます。聴きどころの尽きないAlphaならではの古楽器アルバムです。
ナクソス・ジャパン
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:58:01
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):
1-4. シンフォニア ト短調
アントニオ・マリア・ボノンチーニ(1677-1726):
5-8. ソナタ ト長調
ジョヴァンニ・ボノンチーニ:
9-11. ソナタ イ短調
12-15. シンフォニア ニ長調
アントニオ・マリア・ボノンチーニ:
16-18. ソナタ・ダ・カメラ イ長調「ラ・コモディーナ」
19-22. ソナタ 第4番
23-25. シンフォニア・ペル・カメラ ハ短調
【演奏】
アカデミア・オットボーニ(古楽器使用)
マルコ・チェッカート(チェロ)
シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ)
アンナ・フォンターナ(チェンバロ)
レベカ・フェルリ(チェロ/通奏低音)
【録音】
2020年1月
聖フランチェスコ修道院、
コーリ(イタリア中部ラツィオ州ラティーナ県)
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1.[CD]
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1.Sinfonia per Violoncello in G Minor~I. Adagio
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2.Sinfonia per Violoncello in G Minor~II. Allegro
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3.Sinfonia per Violoncello in G Minor~III. Largo
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4.Sinfonia per Violoncello in G Minor~IV. Minuetto
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5.Sonata a Violoncello Solo in G Major~I. Largo
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6.Sonata a Violoncello Solo in G Major~II. Allegro
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7.Sonata a Violoncello Solo in G Major~III. Adagio
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8.Sonata a Violoncello Solo in G Major~IV. Sarabanda
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9.Sonata in A Minor~I. Andante
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10.Sonata in A Minor~II. Allegro
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11.Sonata in A Minor~III. Minuetto - Grazioso
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12.Sinfonia per Violoncello Solo in D Major~I. Largo - Allegro - Grave
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13.Sinfonia per Violoncello Solo in D Major~II. Allegro
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14.Sinfonia per Violoncello Solo in D Major~III. Adagio
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15.Sinfonia per Violoncello Solo in D Major~IV. Minuetto
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16.Sonata da Camera in A Major "La Comodina"~I. Cantabile
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17.Sonata da Camera in A Major "La Comodina"~II. Allegro
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18.Sonata da Camera in A Major "La Comodina"~III. Affettuoso
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19.Sonata IV~I. Largo
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20.Sonata IV~II. Allegro
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21.Sonata IV~III. Adagio
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22.Sonata IV~IV. Allegro
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23.Sinfonia per Camera in C Minor~I. Cantabile
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24.Sinfonia per Camera in C Minor~II. Spiritoso
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25.Sinfonia per Camera in C Minor~III. Minuetto
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ボノンチ―ニ兄弟のチェロ作品の本盤は、入手前にかなり逡巡した。動画で試聴時に、嫌な思いをすると、縁無きものとして触らないようにするからだ。
兄ボノンチ―ニ(ジョバンニ・バッティスタ,)作曲〈オンブラ・マイ・フ〉をSimone Kermesの歌唱で聴き、兄ボノンチ―ニに傾注するようになった。
その直後に、このアルバムを知り、近所のfnacの店頭で見掛けたり、ジャケットの黒イチジクViollet de solleisが旬の時でもあり、色の美しさと甘美な味に、本盤も手元に置きたくなった。リヨン帯同時の事である。帰国後、他のアンサンブルのアルバム『Sanctum Desiderium』( Musa Jovis/Pieter De Moor,Sonamusica)のブックレットでボノンチ―ニの名前を見掛け、入手とした。
ナポリ楽派の磁力で、兄〈オンブラ・マイ・フ〉を動画で愛聴。歌手と一緒に感涙しながら聴く。しかし、当時、どれ程の影響力を持っていたか今一つわからないままである。このアルバムで、心に響いた作品Tr.6は、弟ボノンチ―ニ(アントニオニ・マリア,)だった。
入手後に聴くと、楽音が聴く時間帯により色調を変えることに驚き、夕方以降、夜の帳が降りる頃から聴くと、音楽の色調が濃くなり、心に響き出す。
ナポリ楽派の代表的作曲家兄弟だが、モデナ生まれだった。父ボノンチ―ニ(ジョバンニ・マリア,)は、モデナの宮廷楽団長や大聖堂楽長を務めたマルコ・ウッチェリ―ニに師事したヴァイオリ二ストで、モデナ大聖堂楽長。
ウッチェリ―ニは、“ヴァイオリンの新しい奏法によってモデナの音楽に大きな刺激を与え”、彼の“演奏法はモデナの音楽の特徴となり、その後にここで活躍した音楽家たちによって受け継がれていった”(今谷和徳)。これぐらいしか、まだ調べてもわからず、ボノンチ―ニ親子の音楽も、まだ断片しか知る機会がなく、とても遺憾である。
本盤には収載がないが、父ボノンチ―ニの弦楽四重奏曲も基底の確りしたつくりに聴こえる端正な美しい作品で、愛聴している。
モデナは、現在、自動車産業が栄えている。
ボノンチ―ニ親子の音楽との邂逅は、幾重にも繋がりを知り得て、多祥である。
Antonio Maria Bononciniの誕生日(1677年6月18日Modena)に。
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