FOALS通算7作目のニュー・アルバム『LIFE IS YOURS』 "間違いなくFOALS史上最高にポップなアルバムだ"
英国ロックの未来を担うFOALSのニュー・アルバム『ライフ・イズ・ユアーズ』。本作は、彼らにとって初めての全英1位を獲得、マーキュリー賞にもノミネートされ、初のBRITアワード(ベスト・グループ部門)を受賞するなど、大成功を収めた2部作『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビー・ロスト』(2019年作品)に続く通算7作目のオリジナル・アルバム。 『ライフ・イズ・ユアーズ』は、ディスコを彷彿させるギター・カッティングやシンコペーションのリズム、ハウス・パーティのカオスを感じさせるようなFOALSスタイルの原型といえるフックが満載。さらに進化した彼らの姿を確認できるもので、英タイムズ紙は「トーキング・ヘッズ、LCDサウンドシステム、『ノトーリアス』時代のデュラン・デュランを彷彿とさせる」と評している。現実からの脱却、歓喜に溢れた人生の果てしない可能性、世界が再びひとつになる中、人生を肯定し祝福する、今この時代に広まっている雰囲気と完全に調和したアルバムが完成した。 『ライフ・イズ・ユアーズ』は、明るく歓喜に満ちたタイトルトラック「ライフ・イズ・ユアーズ」から、既に公開されているアップビートでポップな最新シングル「ウェイク・ミー・アップ」と「2AM」へとなだれ込む完璧なオープニングで幕を開ける。またスペイン・イビサ島のクラブ・ミュージックのバレアリック・ビートを取り込んだ「ルッキング・ハイ」、西アフリカのギター・グルーヴで実験的な「フラッター」、再びライヴで踊ることのできる希望を祝うような「ザ・サウンド」など、多彩で新たなサウンドにも挑戦。そして、夏の再生を祝うと同時に、美しい瞬間は必然的にいつしか消え去るものだという儚さを歌う「ワイルド・グリーン」で大団円を迎える。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2022/03/04)
ヤニス・フィリッパケスはこう語る。
「『エヴリシング・ノット・セイヴド・ウィル・ビー・ロスト』では、その時点までの自分たちのサウンドのあらゆる面に触れていた気がするんだ。でも、今回は自分たちを表現する新しい方法を見つけたかった。改めて集中して、肉体に直接訴えかけてくるような、思わず踊り出したくなるような感覚、エネルギーと歓喜がどの楽曲にもDNAとして共通するようなものを作りたいと思ったんだ。間違いなく僕たち史上最高にポップなアルバムだよ」
ヤニス・フィリッパケスとジミー・スミスとジャック・ビーヴァンからなるFOALSは、ロックダウンで抑圧を感じていた2020年の冬、サウス・ロンドンのリハーサル・スペースでアルバムの曲を書き始めた。現状からの脱却、再生への熱意を込めた、太陽を浴びるように明るいメロディ、別世界に連れていってくれそうな歌詞、それは閉塞感からの脱出だけではなく、ライヴ・ショウの興奮がふたたび現実のものとなる未来への窓を開いてくれる楽曲の数々を作り上げた。また彼らは数々のトラックで、様々なプロデューサーとのコラボレーションを試みた。本作の多彩なクリエイター陣はジョン・ヒル(ポルトガル・ザ・マン、フローレンス+ザ・マシーン、ケイジ・ジ・エレファント)とダン・キャリー(テーム・インパラ、フォンテインズD.C.)、マイルズ・ジェームズ、A.K.ポール(弟のジェイ・ポールとポール・インスティテュートを共同で設立) など。アルバムの大半はグラミー賞を10回受賞したマニー・マロキン(ポスト・マローン、カニエ・ウェスト、リアーナ)によりミックスされ、数曲はこれもまたグラミー賞を複数回受賞したマーク・"スパイク"・ステント(コールドプレイ、ミューズ、キングズ・オブ・レオン)がミックスを担当した。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2022/03/04)
全英1位に輝いた『Everything Not Saved Will Be Lost Part 2』から3年ぶりのアルバムは、トリオ編成での初の作品に。ジョン・ヒルを中心にダン・キャリーらもプロデューサーに迎えた内容は、トーキング・ヘッズやデュラン・デュランが引き合いに出されていることからもわかるように、とことん親しみやすく極めてダンサブル! 名実共に英国No.1バンドになった風格と野心的なバンドの進行形を窺わせるポップな大傑作だ。
bounce (C)大原かおり
タワーレコード(vol.463(2022年6月25日発行号)掲載)