スウェーデンのプログレッシブ・ロックバンド=KAIPA(カイパ) 新ドラマー加入後初めてとなる14作目のスタジオ・アルバム『Urskog』
スウェーデンのプログレッシブ・フォーク・フュージョン・ロックバンド、KAIPA(カイパ)。1975年にファースト・アルバムを発表以降、美しいメロディ、ハーモニーとシンフォニックなサウンドで数多くのファンを魅了し続けてきた。そのKAIPAが2022年4月に14枚目となるスタジオ・アルバム『Urskog』を発表する。今作はバンドの母国スウェーデンの大自然と移り行く季節の中へ、我々が息を呑むような旅へと誘う。
今作の大きな変化はメンバーの交代である。制作段階で20年近くKAIPAの音楽にグルーヴを与えてきたMorgan Agrenが脱退。Morganに代わって、彼に匹敵する創造性と才能を持ち、よりロックで力強く鋭いプレイができる人物、Darby Toddが加入している。Darby はTHE DARKNESS、GARY MOORE、ROBERT PLANTのライヴ・ドラマーとして活躍、現在はMARTIN BARRE BANDの正式ドラマーとして所属しており実力は折り紙付きである。Hans Lundinの手による6曲は、彼が孤独な田舎でのサイクリング中に目撃した風景や、彼自身の膨大な曲のカタログの中であまり知られていない部分から影響を受けている。Hansによると、曲の大部分は2018年に書かれたもので、当時は6枚組CDボックス『Hans Lundin: The Solo Years 1982-1989』を制作中だった。過去のソロ作品に再び触れたことが『Urskog』の曲作りに影響を与えることとなる。また、古い曲の気に入ったコードやメロディの断片を取り上げ、全く新しいものに変える試みも行われていることに加えて、80年代のサウンドをサンプリングしたものが今作では聴くことができる。
『Urskog』は、19分を超えるオープニング・トラック「The Frozen Dead of the Night」が寒くて荒涼とした真冬から、人生の再出発を約束する春へと私たちを導いてくれる。そして、クロージング・トラック 「The Bitter Setting Sun」は、落ち葉を眺めながら、太陽が沈まなかった夏の夜を思い出し、夏に別れを告げる時を表現している。また"原生林"という意味を持つタイトル曲の「Urskog」は、スウェーデン語で歌詞が紡がれている。人の手が加えられていない自然の奥深くへと我々を誘うこの曲は、古い伝承音楽のイメージを呼び起こしてくれる。是非リラックスしながら大自然"Urskog"の音に身を委ね、楽しんでほしい。
発売・販売元 提供資料(2022/03/11)