デビュー・アルバムの10周年を記念した再発盤(CD/LP)が登場
完全リマスターされ初めてのLPもリリース
亡き父でありペンギン・カフェ・オーケストラの創設者のサイモン・ジェフスを追悼する曲"Harry Piers"の新録曲も収録
「"ハリー・ピアーズ"は24年前に父の追悼式で演奏するために書いた曲で、ほぼすべてのライブ(とサウンドチェック)の最後に演奏されてる。『A Matter of Life...』を最初にリリースしてから何百回、何千回と演奏してきたと思う。だから、アルバムを再発することになったとき、レーベルオーナーのロバートとこの曲の最新バージョンをレコーディングするのはきっと楽しい事だと感じたんだ。ほぼ同じアレンジなんだけど2011年からの経験を反映させたニュアンスやディテールが増えていると思う」
アーサー・ジェフス
アートワークも英国のアーティストで長年のコラボレーターであるアレックス・コゾボリスが、アーサーの第二の故郷であるトスカーナを訪ねて撮影した美しい写真を使用。エミリー・ヤングの原画を再現するだけでなく、親子を思わせる少年と皇帝ペンギンの代わりに、アーサーとその娘を登場させる事で世代交代を表現することがロバート・ラスのコンセプトです。
発売・販売元 提供資料(2022/03/01)
激動のパンク/ニューウェイヴ期に、慎ましやかに奇妙な室内楽を奏でていたペンギン・カフェ・オーケストラ。ブライアン・イーノや坂本龍一に愛されながらも、中心人物のサイモン・ジェフスが97年に死去したことで活動停止状態にあった彼らが、サイモンの息子・アーサーの呼びかけにより、2009年にペンギン・カフェとして復活。その体制での初作となるのが本アルバムだ。現代音楽やポップス、民族音楽にエレクトロニカなど、さまざまな音楽要素をブレンドして〈ペンギン・フィルター〉でろ過した、滋味豊かで透明感溢れるインストは父親譲りで、〈オーケストラ〉時代の面影を忍ばせつつ、その響きは瑞々しい。最近のポスト・クラシカルな音とはひと味違った、軽やかな実験精神が魅力。
bounce (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.346(2012年7月25日発行号)掲載)
昨年は新国立バレエ公演で話題に上る事も多かったペンギンカフェだが、往年のファンには非常に嬉しいニュースが舞い込んできた。サイモン・ジェフスの子息アーサー・ジェフスが自主レーベル【ペンギン・カフェ】を立ち上げ新作をリリースしたのだ。今後は旧録音のりマスタリングなども予定されているという話なので本作以降の新録ももちろん待ちたい所だがその活動から目が離せそうにない。ミニマルミュージック、民族音楽、現代音楽など様々な音楽を取り入れた、革新的ながらもとてつもなく心地よい唯一無二のスタイルで‘76年にデビューしたペンギン・カフェ・オーケストラだが、本作を聴くと音楽スタイルは父サイモン・ジェフスが残した偉大なる軌跡をそのまま踏襲している。ペンギン・カフェの音楽は時代によってアップデートして行く必要は無いのかもしれない。緩やかにかつ凛としたその立ち振る舞いはその時々で受容のされ方は変われど、もはや普遍的な存在であり、それぞれの時代でこれからの未来も聴く人を安堵させて行く事だろう。
intoxicate (C)池田敏弘
タワーレコード(vol.90(2011年2月20日発行号)掲載)