ザ・バンドのレガシーを、世紀を超え雄々しく継承するザ・ウエイト・バンドの待望のスタジオ・アルバム第2弾!
世界中の誰もが否応なく体験せざるを得なかった未曾有の危機の、しかしその向こう側をポジティヴに夢見させてくれる素敵なアル
1970年代の米国ロック・シーンにおけるある種のピークを極めた伝説のロック・グループ、ザ・バンド。そのレガシーを、世紀を超え雄々しく継承する頼もしい存在が、ザ・ウェイト・バンドだ。
2022年。ついに待望のセカンド・スタジオ・アルバム第2弾が届けられた。それが本作『シャインズ・ライク・ゴールド』だ。前作の日本でのライヴ盤は当然、ザ・バンドのレパートリーのカヴァーをメインに据えた構成になっていたわけだが、今回のセカンド・スタジオ・アルバムは前作『ワールド・ゴーン・マッド』同様、ジム・ウィーダーとブライアン・ミッチェルを中心とするメンバー自身の手になるオリジナル曲が中心。彼らが偉大な先達、ザ・バンドから、何を、どのように、自分たちなりに受け継いだのかを改めてじっくり、かつ新鮮に味わうことができる仕上がりとなっている。
プロデュースを担当しているのはコリン・リンデン。強力なオルタナ・カントリー・バンド、ブラッキー&ザ・ロデオ・キングズのメンバーとして、あるいは一瞬ボブ・ディランのネヴァー・エンディング・ツアー・バンドでチャーリー・セクストンの代役をつとめた男として、さらにはブルース・コバーン、スー・フォーリーらカナダ系アーティストとの充実した仕事ぶりや、Tボーン・バーネット絡みのグレッグ・オールマン、リアノン・ギデンス、ダイアナ・クラールらのアルバムでの的確なバッキング・ワークなどで知られるギタリスト/ソングライター/プロデューサーだ。後期ザ・バンドの『ジェリコ』や『ハイ・オン・ザ・ホッグ』といったアルバムにもサポートで参加していた。ちなみに、『ジェリコ』に収録されていた後期ザ・バンドの代表曲「レメディ」はジム・ウィーダーとコリン・リンデンの共作曲だった。と、そんな頼もしいパートナーを迎え、ザ・ウェイト・バンドは 2020年12月、ニューヨーク州ダッチェス郡、ハドソン川上流に位置するラインベックという街にあるクラブハウス・スタジオへ。ウッドストックのビッグピンクを想起させるような木造の、しかしこちらはピンクではなく白壁のスタジオで『シャインズ・ライク・ゴールド』のレコーディングを行なった。
新型コロナのパンデミックの中、ジム・ウィーダーとコリン・リンデンが共作したというアルバム表題曲の歌詞、"新しい夜明けがやってくる/金色に輝きながら…"とか"つらい時代は去っていく/そう信じている/私たちはこれから金色に輝く、と…"とか、そうした前向きなフレーズに心が震える。カーティス・メイフィールドを思わせる「トール・トゥリーズ」でのジム・ウィーダーの祈りにも似たギターの響きも胸にしみる。
発売・販売元 提供資料(2022/03/03)
ザ・バンドのレガシーを、世紀を超え雄々しく継承するザ・ウエイト・バンドの待望のスタジオ・アルバム第2弾!世界中の誰もが否応なく体験せざるを得なかった未曾有の危機の、しかしその向こう側をポジティヴに夢見させてくれる素敵なアルバム。 (C)RS
JMD(2022/02/23)