般若、やっちゃったエンタープライズ設立後初のアルバムを発表。 (C)RS
JMD(2022/04/28)
やろうよ。 面白いことを。
ラッパー般若、やっちゃったエンタープライズ設立後初のアルバムを発表。
般若コメント
大学生(19)「このアルバムを聴いたら彼女が出来た」
主婦(50)「このアルバムを聴いたら肌の調子が良い」
野良猫(2)「このアルバムを聴いたら拾われた」
般若(43)「このアルバムは聴くな」
MZ BUDDHA作の和トラックで、曰く有り気なリリックを展開する「とめてくれよ」、リリック引用にヘッズが湧き、総合格闘家・鶴屋怜が出演、般若もリング上でセコンド演じるMVも話題の先行シングル「余裕だろ?」、メロウなトラックの上で様々な"何故なら"を歌う「糞馬鹿野郎」、ピアノが印象的なトラックに乗せて未来への自分に宛てる反省文「拝啓」、そして、未来の愛息に宛てた「ハタチの君へ」(トラックはリル・ダーク「The Voice」で知られるTRILL DYNASTY)、ikipediaによる胸に迫るトラックも印象的な、男の包容力溢れる「テキトー」、イジメ、LGBTを題材にしたストーリーテリング「色の無い海の底」、"誰にとっても忘れちゃいけない日ってあると思う。"、NAOtheLAIZAプロデュースの「2018.3.2」、押韻の連打もさいこおおな「じんせいさいこおお」、強烈でスリリングな人間模様を描いたMVが公開中、般若にしか歌えない、奮い立つ応援歌「うまくいく」まで収録の全10曲に加えて、レーベル設立後にリリースしてきたシングル「覚えてる」「土砂降りでも」「1人で叫べ」をボーナス・トラックとして収録。
発売・販売元 提供資料(2022/03/25)
前作『12發』の発表以降もドキュメンタリー映画や、俳優業などを通じてみずからを表現してきた般若。昨年には自身が設立した昭和レコードを離れて新レーベルとアパレルブランドを立ち上げ、この春には児童虐待防止に向けた団体も設立するなど多様な動きを見せるなか、新レーベルで初のアルバムが完成した。置き土産とばかりに自由闊達にやり倒した前作から軌道修正し、真摯な思いをまっすぐ傾けた曲の矛先は我が子にも。みずからを振り返って語る確信に満ちた言葉は、傷ついた心にも温かい。生活圏で目にした児童虐待死事件を綴る痛ましい"2018.3.2"から、〈宇宙の果てから見たら俺らの存在すっげえ小せえ〉と軽やかに声を張る"じんせいさいこおお"への転調も鮮やかかつ彼らしい。
bounce (C)一ノ木裕之
タワーレコード(vol.461(2022年4月25日発行号)掲載)