ギル・エヴァンス、1986年ハンブルグ・ファブリークでのライブ音源を初出し!
ジミ・ヘンドリックスのレパートリーを4曲演奏するなど、最晩年の煌めきを捉えた1枚!
ハンブルグにおいて「オンケル・ポーのカーネギーホール」と双璧を成すライブハウス「ファブリーク」に焦点を当てた新シリーズ第二弾!!
ギル・エヴァンスの最盛期は、1950年代から60年代初頭にかけてのマイルス・デイヴィスとの壮大なコラボレーション、「マイルス・アヘッド」「ポーギーとベス」「スペインのスケッチ」にあるとするのが通説だ。本作、1986年のコンサートは、ドイツ・ハンブルクの文化センター、ファブリークで録音されたもので、ギルの初期の成功とともに評価されるべき資質である、冒険心と最新の音楽のアイデアを取り入れる意欲が現れている。
1960年代後半、ジミ・ヘンドリックスに出会い、ギタリストの「叫び」(ギルの言葉)を聞き、ブルースの要素に強く惹かれたギル。その後、ヘンドリックスの曲をアレンジしたアルバム制作など、両者が一緒にレコーディングする計画が持ち上がる。しかし、残念ながら、1970年9月にヘンドリックスが早すぎる死を遂げ、この計画は突然終了を迎える。それから4年後、ギルはようやくカーネギーホールにて、想定していたようなレパートリーをライブ演奏することができ、その後間もなくRCAビクターで「The Gil Evans Orchestra Plays the Music of Jimi Hendrix」を録音することになった。1980年代には、オーケストラのレパートリーは、ヘンドリックスの曲とバンドメンバーのオリジナル曲、そして時折ギルの初期の録音を取り入れた独特のブレンドになっていた。
本作収録の1986ハンブルグ公演では、ヘンドリックス作品集から4曲を演奏(M-1,2,3,7)。ギルは74歳にしてピアノを弾き、魅力的なプレイヤーを含む16人のオーケストラを指揮。全盛期を知っているジャズファンからは意外かもしれないが、ヨーロッパでの定期的な公演をしていたことからもわかるように、バンドがファブリークの観客のような若いファンを獲得したことを意味し、そのロック色の強いコンサートに慣れた観客が多くいた。シンセとビッグバンドサウンドとの共存。1年半後にこの世を去るギル・エヴァンスの最晩年の煌めきを捉えた1枚。
発売・販売元 提供資料(2023/08/31)