| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2022年03月02日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Pan Classics |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | PC10436 |
| SKU | 7619990104365 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:11:17
【曲目】
シュメルツァー:
Sonatae unarum fidium Sonata I
Sonatae unarum fidium Sonata II
Baletto di Ninfe
Sonatae unarum fidium Sonata III
Baletto di Trittone
Sonatae unarum fidium Sonata IV
Ciaccona in A major
Sonatae unarum fidium Sonata V
Sonatae unarum fidium Sonata VI
【演奏】
グナール・レツボール(ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア
【録音】
2020年12月13-16日
聖フローリアン修道院

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リナ・トゥ―ル・ボネL.T.Bonetのアルバム『La Belleza』に於けるシュメルツァーの演奏が、大変良かったので、ボネ女史のシュメルツァーのアルバムを探したが、見当たらなかったので、本録音を選択。オーストリア・バロックの特徴を再現している事を願ってのことである。
シュメルツァーの作品は、絹素材が体の凹凸に沿ってストレスが少ないように、旋律線が柔らかく繊細で心に優しい、と言うのが私が傾いた印象と理由。明らかに他の作曲家とは違い、心身への浸透度に優れ、感受性に負担が無く、癒しの波動を持つように感じられた。殆んどの宮廷楽長や宮廷音楽家の作品には、優れた演奏において、救命力がある。その中でも、シュメルツァーは慰安・慰謝・慰撫の点で秀抜。〈フェルディナンド3世の死に寄せる哀歌 Lamento sopra la morte di Ferdinando Ⅲ〉(1657年)で聞こえた美質は徴表だった。
息子と社会問題に巻き込まれ、長く煩わしい情況を経験。絶望と共に生きる、失意の日々を送る、という生活が具体的にどのような心身の状態か、想像は難くないように思われたが、実際は、挫折に疲弊し、絶望に疲弊し、体は硬くなり思うように動かないため運動不足、食欲不振、睡眠障害、免疫不全など、ストレス過多による多数の健康被害に加え、周囲の人的環境も無理解で劣悪だったりする。社会問題は、内容や規模の大小の違いはあっても、要因は共通項を同じくし、人災は、小人や不仁者たちによって被害が重篤になる。
心的外傷で傷んだ心身に優しく作用する、シュメルツァーの優れた音楽性や芸術性は、ブックレットに簡潔に解説があるが、時代背景も何らかの関与があったのだろう。“作曲家の生涯には、十分過ぎる程の暗い面があった。欧州が、ちょうど30年戦争から復興したところで、疫病による荒廃、トルコの脅威、フランス王とその封建臣下たちとの絶え間ない闘争、貧困、死、荒廃、飢餓が日常茶飯事であった”(グナ―ル・レツボ―ルによる解説から、拙訳)
疲れると音楽ばかり聞き、しかも器楽曲を好むため、すっかり不肖の娘である私自身も、労いや思いやりのある言葉を求めていた時の邂逅。