ヒップホッパーとしての誇りを胸に、バック・トゥ・ルーツなストレート・ヒップホップを今シーンに叩きつける!
30年以上ものキャリアを持ち数々の輝かしい記録を持つ、ヒップホップ・レジェンド、サイプレス・ヒルが、前作より約4年振りとなる通算10作目の最新作『BACK IN BLACK』を発表する!
バック・トゥ・ルーツなストレート・ヒップ・ホップが炸裂するこの最新作で、彼らが史上最高のヒップホップ・アーティストである理由、そしてシーンから常に賞賛される理由が、強烈な説得力とともに証明されるのだ…!
「このアルバムは、俺たちのルーツに戻った作品だ。俺たちは誇り高きヒップホッパーで、様々なことを乗り越えて活動してきた。俺たちはヒップホップ業界の一員であることを誇りに思っているし、だからこそストレートなヒップホップ・ジョイントをかましてやるのが一番なのさ」 ─ セン・ドッグ
1991年にデビューを果たし、そのサイケデリックなサウンドと、B-リアルのハイ・ピッチ・ラップとセン・ドッグの野太いラップという2人のMCが絡み合いながら他を圧倒するギャングスタ・ラップ・スタイルで全世界的な人気を博し、以降ヒップホップ・レジェンドとしてシーンに君臨し続ける巨人、サイプレス・ヒル。30年を超えるそのキャリアを通して現在までに9枚のアルバムを発売しており、全世界のアルバム・セールスは2,000万枚を超え、初のヒップホップ・グループとしてハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにその名を連ねる、まさに「レジェンド」であり、ウェスト・コースト・ヒップホップ、そして90年代ヒップホップのパイオニアとして高い評価と賞賛を受けるアーティストだ。
2018年、約8年ぶりとなるアルバム『ELEPHANTS ON ACID』を発表し、その翌年にハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに星を与えられ、その強烈な存在感をシーンに見せつけてくれた彼らが、前作より約4年振りとなる最新作にして通算10作目の作品であり、30年を超えるキャリアを持つレジェンドが次なる10年への扉を開ける作品ともなるアルバム『BACK IN BLACK』を完成させた!(1/2)
発売・販売元 提供資料(2022/02/04)
昨年新曲「Open Ya Mind」を公開した彼らだが、この最新作の情報と共に、新たなる新曲「Bye Bye」を公開、ミシガン出身のラッパー、ディジー・ライトをフィーチャーしたこの曲で、暴力の代償について痛烈なメッセージを叩きつけている。サイプレス・ヒルという独特な力強さを持つデュアル・ヴォーカルのダイナミックさをさらなる高みへと引き上げ、ディジー・ライトがそのサウンドに新たな要素を加えた、強烈な楽曲だ。この曲に関して、B-リアルはこうコメントしている:
「この曲は、遠まわしに現在の政治を語っている曲だと思う。俺たちは夢の世界に騙されているんだ。政治家や政府が創り出す分離から、目をそらそうとしている。奴らは俺たちを眠らせようとして、そして俺たちが眠っている間に、奴らは好きなことをしやがるのさ」
冒頭のセン・ドッグの言葉にもある通り、通算10作目という節目的なこの作品で、彼らはまさにバック・トゥ・ルーツともいうべきストレートなヒップホップをシーンに叩きつけている。デビュー作発売から30年を超えた今彼らが発表するこの最新作『BACK IN BLACK』は、サイプレス・ヒルが史上最高のヒップホップ・アーティストであり、常に賞賛され続けるその理由にスポットライトをあて、驚くべき次なる10年へと続く扉を開け放つ、高らかな宣言ともいえる強靭な作品なのだ。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2022/02/04)
前作『Elephants On Acid』で久々に全曲を手掛けたマグスがまた離脱。代わりにブラック・ミルクが全面制作した4年ぶりの新作なのだが、粗削りな断面を残すゴツゴツしたビートと鋭角的なラップの無骨な衝突ぶりが絶妙で最高にカッコイイ。準構成員のデムリックも交えた"Certified"、ディジー・ライトが客演したラガの"Bye Bye"、マキャヴェリを引用した"Come With Me"など埃っぽい好曲揃い。DJロードのスクラッチも要所で光る。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.461(2022年4月25日発行号)掲載)