世界的なブレイクを果たしたニュージーランドのオルタナ・ポップ・バンド、ユミ・ゾウマ。パンデミック下で制作された不安定な未来に捧げる4枚目のアルバム。シングル「ギヴ・イット・ヘル」「モナ・リザ」「イン・ジ・アイズ・オブ・アワ・ラヴ」等、収録。 (C)RS
JMD(2022/01/25)
世界的なブレイクを果たしたニュージーランドのオルタナ・ポップ・バンド、ユミ・ゾウマ。パンデミック下で制作された不安定な未来に捧げる4枚目のアルバム『プレゼント・テンス』、リリース。
シングル「ギヴ・イット・ヘル」「モナ・リザ」「イン・ジ・アイズ・オブ・アワ・ラヴ」等、収録
世界的な人気を博すオルタナ・ポップ・バンド、Yumi Zoumaは待望の4枚目のスタジオ・アルバム『Present Tense』をリリースする。
『Present Tense』はYumi Zoumaが不安定な未来に捧げた作品だ。2020年にリリースされ高い評価を得た前作『Truth or Consequences』は、WHOがCOVID-19をパンデミックと宣言したまさにその日に、Polyvinylからリリースされた。バンドが初の北米ツアーを開始した直後、世界は崩壊。Yumi Zoumaの4人のメンバーはそれぞれの道を歩み、ウェリントン、クライストチャーチ、ロンドン、ニューヨークと各々の故郷へと帰っていった。
「混乱してしまった。僕らは1年1枚のペースで仕事をしているけど、先が見えない状況で、勢いを失ってしまった」とバンドの共同設立者でマルチインストゥルメンタリストのCharlie Ryderは語る。これを受け、Yumi Zoumaは、世界の情勢に関係なく2021年9月1日にアルバムを完成させる必要がある、と自ら期限を作り、仕事に取り掛かった。『Present Tense』は遠隔および直接のセッションを通して進化。また、世界中の友人たちがプレイするペダルスティール、ピアノ、サックス、ウッドウインズ(木管楽器)、ストリングスよって発展、そのサウンドは拡大した。レコーディングは、Ash Workman(Christine & The Queens、Metronomy)、Kenny Gilmore(Weyes Blood、Julia Holter)、Jake Aron(Grizzly Bear、Chairlift)といったトップ・ミキサーが担当。Antoine Chabert(Daft Punk、Charlotte Gainsbourg)によるマスタリングで微調整が行われ、複雑に展開するサウンドに仕上げられた。「4枚目のアルバムなので、少し冒険した曲を作りたかったんだ。他のアーティストと一緒に仕事をすることは、僕らのコンフォートゾーンの外側のことなので、その助けとなった」とRyderは語る。
発売・販売元 提供資料(2022/01/24)
一昨年リリースの前作『Truth Or Consequences』が各所で高い評価を得たニュージーランドのオルタナ・ポップ・バンドから4作目が到着。過去作で顕著だったシンセ、キーボード類は抑えめで、ギター、ベース、ドラムスを中心としたバンド・サウンドが目立ち、シンプルながらもグルーヴィーでエモーショナルな演奏が印象的。多用されるコーラスのアンサンブルも美しく、いままで以上にバンドとしての一体感が感じられる快作だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.460(2022年3月25日発行号)掲載)