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在庫わずか| フォーマット | LPレコード |
| 発売日 | 2022年04月15日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Quarto Valley Records |
| 構成数 | 2 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | QVR0150 |
| SKU | 805859082524 |
構成数 : 2枚

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曲ごとに異なる豪華なゲストミュージシャンが録音に参加しているのも、聴きどころの1つではあるけど、ドラムだけはあのリンゴ・スターが叩いてる1曲以外の全曲をグレッグ・ビソネットが担当していて、ビソネットによるドラムのパワフルな精気がこのアルバムに一貫して流れていることで、全体として多彩ではあるが太く芯の通った作品になっている。(このドラムを聴くためだけでも、本作を買う価値は十分にある。物理的な音圧は高くても、パワーレスなドラムが最近はやたら多いからね。)
それはそうと、やはり本作を聴くと兄弟というものについて想いを致さずにはいられないわけで。世の中にはそりゃいろいろな兄弟関係があって、仲のいい兄弟もあれば、反目しあってる兄弟もあるし、毎日のように会う兄弟もあるやろうし、他方、長年疎遠にしてるような兄弟もある。しかし、どんな兄弟であれ、兄弟の絆はどんな形であれ繫がり続けるのだろう。アルビノ同士ということでそれだけ深く結ばれていたウィンター兄弟の場合は、なおさらそうだったようだ。
この世とあの世に別れ別れになってしまったウィンター兄弟であるけれど、左目と右目とがあることで立体的に世界を視られるように、兄と弟とが手と手を結び合ってこの1枚のアルバムが産み出されたことで、ウィンター兄弟が青少年時代を過ごした南部テキサスやその隣のルイジアナの音楽風景もが立体的に厚みを持って視えてくるのが、本作最大の凄みとなっている。スマートシティではなくミーンタウンで生れ育った次男坊のこの僕としては、本作を聴けば聴くほど、兄を焦燥に駆り立て弟を見守り養った南部の底の深さ懐の深さというものに魅了されていくのだ。
重い荷物は兄弟で分担して担いあったらええねん。“南”を1人で背負うのは、ちと荷が重すぎるで。兄弟なら離れ離れでも、担いあえるねん。きやうだいは遠きにありて思ふもの そして目をそつとつぶりてうたふものなのかもしれぬ。