| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2022年02月11日 |
| 国内/輸入 | 輸入盤:国内流通仕様 |
| レーベル | Chateau de Versailles Spectacles |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | NYCX-10278 |
| SKU | 4589538776107 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00
【曲目】
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687): グラン・モテ
1-12. わたしを憐れんでください、主よ(ミゼレーレ)
13-20. なにゆえ諸国の民は群れをなし
21-27. 全地よ歓喜して神を迎えよ(ユビラーテ・デオ)
【演奏】
レゼポペー(古楽器&声楽アンサンブル)
ステファーヌ・フュジェ(指揮)
【録音】
2021年3月6-8日
ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂、フランス

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“リュリは生涯を通じ、王室礼拝堂にかかわる役職を授からないままであった…中略…リュリの存在はグラン・モテの発展に不可欠だったのである。”(本盤解説より抜粋)
日本語解説付きを選び、本当に良かった。解説翻訳者の補記も併載されていることもあるが、ヴェルサイユ・バロック音楽センタ―研究員トマ・ルコントThomas Leconte氏の解説は優れているので、是非、一読そして精読をお薦めする。
世界史学習で王権神授説は必須だったが、私などは如何せん受験勉強の域を出ていない水準だったから、絶対王政における理論武装ぐらいにしか把握していなくて、実際、どのようなものであったか、本盤を聴、解説を読むまで、やはり核心を知り得ていなかったことに気づいた。
“フランス王という立場は神が授けた地位なのだから、現世における権力組織からは(たとえそれがキリスト教にかかわる重要組織であろうと)一切干渉されるいわれはない…中略…そうしたわけで
ルイ14世は日々のミサにおいても、ロ―マの教皇が定める礼拝の式次第は採用しなかった。”(本盤解説より抜粋)
フランスに於ける王権神授説は、ジャン・ボダン『国家論六編』(1576年)で理論化、ルイ14世の宮廷説経師ジャック=ベニュ―ニ・ボシュエ『世界史叙説』で展開しているとあった。
理論的根拠は、新約聖書『ロ―マ人への手紙』13章が考えられるとある。
“⑴すべての人は、上に立つ権威に従うべきである。なぜなら、神によらない権威はなく、おおよそ存在している権威は、すべて神によって立てられたものだから。”
耳で聴く世界史として、大変価値のある録音。
弥栄を祈念して。
ジャン=バティスト・リュリJean-Baptiste Lullyの祥月命日(1683年3月22日)に。