イギリスの伝説的なサックス奏者・作曲家、マーク・ロックハートの新プロジェクト
クラフトワークなどの影響も顕著な英国発最先端ジャズを披露
マーク・ロックハートは、40年以上にわたって英国のジャズの中心的存在として君臨。内外に多大な影響力を持つビッグバンドLoose Tubes の創設メンバーであり、2000 年代にポップスやロックの世界に見事に進出したバンドPolar Bear のメンバーでもある。自身のグループでも活躍する他、ジャンゴ・ベイツ、ケニー・ウィーラー、ノーマ・ウィンストン、ジューン・タボール、ジャー・ウォッブルなどと共演。2009年のクインテットアルバム「In Deep」以来、マークはEdition ファミリーの一員となり、自身の名前で一連のアルバムをリリースして高い評価を受けている。グループMalija や、Slowly Rolling Camera、Jasper Hoiby、Laura Jurd などのEdition のアーティストとも共演するなど話題には事欠かない。
自由でサイケデリックなスタイルを持つ本作のリリースは、彼のまた新たな一面を示すもの。60 歳を迎え伝説的なブリティッシュ・ジャズ・ミュージシャンとしての地位を固めつつあるマークは、本作を過去との決別と同時にこれまで彼が行ってきたことの論理的な延長線上にあるものと位置づけ、常に時代の先端を行き、新しいものを探求してきた進化を象徴する作品となった。
「私はこの音楽を、淡々としていて直接的であると同時に、予測不可能で驚きに満ちたものにしたいと思いました。このアルバムの作曲はすぐに行われました。私の唯一の意図は、スタイルやジャンルにとらわれないことでした。もちろん、影響を受けたものはありますし、今になってみればその多くを耳にすることができます。ジョン・ゾーン、バート・バカラック、エリントン、クラフトワークなどの影響を受けていますが、なぜかはわかりません。私の夢の中に出てきたのかもしれませんね」。
シャバカを彷彿とさせる不穏な(3)、電子音が乱反射する(4)、浮遊感が心地よい(6)、ゲーム音楽のような(7)、静謐を楽しむ(8)-(11)など、英国発新機軸のジャズの系譜にまた新たな1ページが加わった。
発売・販売元 提供資料(2021/12/27)